『Four Daughters フォー・ドーターズ』@<カウテール・ベン・ハニア>監督
3月
11日
過激派組織イスラム国に加わったチュニジアの若き姉妹の決断と、残された母と妹たちの葛藤を描いた2023年フランス・チュニジア・ドイツ・サウジアラビア合作製作のドキュメンタリー『Four Daughters フォー・ドーターズ』が、2025年3月14日より公開されます。
チュニジアに住む15歳と16歳の姉妹が過激派組織イスラム国(IS)に参加します。残された母「オルファ」と妹たちは、2人がなぜその決断を下したのかという疑問に向きあうため、プロの俳優の助けを借りながら、自分たちの人生の重要な出来事を追体験していきます。その過程で、家族の複雑な歴史が徐々に浮かびあがってきます。
母「オルファ」本人が演じるには精神的負担が大きい場面では、『ある歌い女の思い出』で知られるエジプトとチュニジアの<ヘンド・サブリ>が「オルファ」役を務め、国を捨てた娘たちに苦悩する母を演じています。
監督は『皮膚を売った男』で世界的注目を集めたチュニジアの<カウテール・ベン・ハニア>が務めています。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、優れたドキュメンタリー作品に贈られるゴールデンアイ賞を受賞した作品で、2024年・第96回アカデミー賞にて長編ドキュメンタリー賞にノミネートされました。