29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比30銭円高・ドル安の「1ドル=155円20〜30銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=154円94銭」、安値は「1ドル=155円61銭」でした。
前日に円売りがやや活発になった後で、持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢でした。半面、米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で追加利下げに慎重な姿勢を示したのは円の重荷になりました。
(FRB)は29日まで開いた(FOMC)で政策金利を据え置いています。市場の想定通りの結果とあって、材料視する動きは限られました。前日のニューヨーク市場で1円ほど円安・ドル高が進んだため、持ち高調整目的の円買い・ドル売りが入っています。
<パウエル(FRB)議長>は会見で、堅調な米経済を背景にインフレ率は「高止まりしている」との認識を示しました。関税の引き上げなど<トランプ米大統領>の政策が物価に与える影響が見極めにくいこともあり「政策調整を急ぐ必要はない」と述べています。(FRB)が追加利下げに慎重になっていると受け止められたのは円売り・ドル買いを促しました。