25日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇しています。8時30分時点は「1ドル=154円14〜16銭」と前週末17時時点と比べて58銭の円高・ドル安でした。次期<トランプ>米政権の米財務長官に<スコット・ベッセント>が起用されることとなり、早朝から円やユーロなど主要通貨に対するドル売りが膨らんでいます。
22日、<トランプ>次期大統領は一部報道で元米連邦準備理事会(FRB)理事の<ケビン・ウォーシュ>が有力とみられていた米財務長官に<スコット・ベッセント>を指名しました。<スコット・ベッセント>は米大統領選で<トランプ>を支持し、演説の経済データなどで協力したとされています。米財務長官が「通貨政策でドル安を志向するトランプ氏にあわせた姿勢を取り始める」との思惑から円買い・ドル売りが入りました。
買いが一巡した後、円相場の上値を試す動きは鈍く、景気の底堅さから(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見方が広がるなか、米金利は高止まりしています。
日本国内では25日が事業会社の決済が集中しやすい「5・10日」にあたり実需筋の動向を巡る思惑から売り買いも交錯しやすく、円相場の上値を抑えています。