29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比25銭円安・ドル高の「1ドル=154円00〜10銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=154円21銭」、円の高値は「1ドル=153円74銭」でした。
今週は7月の米雇用統計など注目される経済指標の発表も多く、前週後半にかけて強まった売り持ち高の解消に伴う円高・ドル安の流れに一服感がありました。半面、米長期金利が低下(債券価格は上昇)したことは円の下値を支えています。
30〜31日に(FOMC)が開かれ、市場の関心は(FOMC)後の米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>の記者会見に集まります。足元のインフレ抑制の進展などを受けて、<パウエル議長>が9月の利下げ開始に前向きな姿勢を示すとの見方が広まっています。
日銀も30〜31日に金融政策決定会合を開きます。米国の市場参加者では利上げを予想する割合と今回は国債買い入れ減額の計画の公表にとどめるとみる参加者の割合が「半々」だといいます。政策会合後に円が大きく動く可能性も意識されています。