長編デビュー作『コンプリシティ 優しい共犯』がトロント、ベルリン、釜山などの国際映画祭に招待され高い評価を得た<近浦啓>監督の第2作として<森山未來>が主演を務め、<藤竜也>と親子役で初共演を果たした『大いなる不在』が、2024年7月12日より公開されます。
幼い頃に自分と母を捨てた父が事件を起こして警察に捕まりました。知らせを受けて久しぶりに父である「陽二」のもとを訪ねることになった「卓(たかし)」は、認知症で別人のように変わり果てた父と再会します。さらに、「卓」にとっては義母になる、父の再婚相手である「直美」が行方をくらましていました。
一体、彼らに何があったのか。「卓」は、父と義母の生活を調べ始めます。父の家に残されていた大量の手紙やメモ、そして父を知る人たちから聞く話を通して、「卓」は次第に父の人生をたどっていくことになります。
主人公「卓」を<森山未來>、父「陽二」役は『コンプリシティ 優しい共犯』でも出演している<藤竜也>、「卓」の理解者となる妻の「夕希」役は<真木よう子>、行方知れずの義母「直美」役は<原日出子>が演じています。
第71回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で<藤竜也>がシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。第67回サンフランシスコ国際映画祭では最高賞のグローバル・ビジョンアワードを受賞している作品です。