「1ドル=161円60銭」
7月
4日
3日、ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで38年ぶりの安値を更新しています。対ユーロでも過去最安値に沈みました。円は下落基調にあり、政府・日銀によるドル売り/円買い介入への警戒感が一段と高まっています。
予想を下回る米経済指標を受け、連邦準備理事会(FRB)による年内利下げ観測が高まったことが背景として、ドルも下落しています。
この日に発表されました6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万人増と市場予想の16万人増を下回る伸びでした。また、米労働省が発表した6月29日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比4000件増の23万8000件となり、労働市場の状況が緩和しつつある兆候が示唆されています。さらに、6月の非製造業総合指数が「48.8」と、5月の「53.8」から低下し、新規受注指数が前月の「54.1」から「47.3」に大幅低下したこともドルの重しとなりました。
3日17時点は「1ドル=161円77銭」でした。一時「1ドル=161円96銭」と1986年12月以来となる円安・ドル高水準を付けています。
円は対ユーロで(0.4%)安の「1ユーロ=174円22銭」。一時「1ユーロ=174円48銭」まで下落し、最安値を更新しています。