「1ドル=160円88銭」
6月
29日
28日のニューヨーク外国為替市場の円相場は17時現在、前日比12銭円安ドル高の「1ドル=160円84~94銭」を付けています。
米長期金利が上昇し、日米金利差を意識した円売りドル買いが優勢でした。円はドルに対し、年明け以降の半年間で20円近く下落しており、歴史的な円安圏で推移しています。日米の金利差が開いた状態が続いているため、円安の収束は当面、見通せない状況のようです。
欧米外国為替市場の円相場は対ユーロでも下落し、一時「1ユーロ=172円44銭」と、1999年の単一通貨ユーロ導入以降の最安値を更新しています。17時現在は「1ユーロ=172円32~42銭」でした。
28日、米商務省が発表しました5月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比「2.6%」上昇でした。根強いインフレを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は高水準の政策金利を維持しています。市場では足元の物価状況をにらみつつ、利下げの開始時期を探る展開が続いています。一方、日銀は金融緩和政策からの正常化を慎重に進めており、日米の金利差は当面縮まらないとの見方が広がっています。