24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比50銭円安・ドル高の「1ドル=155円30〜40銭」で取引を終えています。同日の米長期金利の上昇などを受け、円売り・ドル買いが優勢でした。円は一時、「1ドル=155円37銭」と1990年6月以来、約34年ぶりの安値を付けています。円は「1ドル=154円76銭」まで戻す場面もありました。
米長期金利は一時前日比(0.07%)高いー価格は安くなるー(4.67%)に上昇しています。25日に1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値、26日に3月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えて長期金利の上昇圧力が強まりました。
米景気の強さやインフレの高止まりで米連邦準備理事会(FRB)の金融政策への不透明感が強まっています。一方、日銀は追加利上げを急がない方針で、日米金利差が広がりやすく、低金利の円を借りてドルなど高金利の通貨を買う「キャリートレード」に歯止めがかかる気配がないとの指摘が出ています。
「1ドル=155円台」まで円安・ドル高が進み、日本政府・日銀が円買いの為替介入に動くとの警戒感は一段と強まっています。日銀は25〜26日に開く金融政策決定会合で円安加速の影響などを議論するとみられています。
投稿日 2024-04-25 08:30
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2024-04-25 08:35
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