「1ドル=154円61銭」
4月
19日
18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比25銭円安・ドル高の「1ドル=154円60〜70銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=154円68銭」、高値は「1ドル=154円33銭」でした。
18日発表の米経済指標が景気の底堅さを示し、インフレ抑制に向けた進展が鈍くなっているとの観測が強まりました。米連邦準備理事会(FRB)高官からは利下げの判断を慎重に進める趣旨の発言が相次いでいることも、円売り・ドル買いにつながっています。
朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は「21万2000件」と、市場予想「21万5000件」を下回り、労働市場の底堅さを示しています。フィラデルフィア連銀が発表しました4月の製造業景況指数はプラス(15.5)と前月(プラス3.2)から改善し、2年ぶりの高水準でした。個別項目では「新規受注」や「出荷」が伸び、「支払価格」が大幅に上昇。インフレ懸念を誘い、利下げが遠のくと受け止められています。
18日はニューヨーク連銀の<ウィリアムズ総裁>が「利下げの緊急性を全く感じていない」と述べ、利下げ開始の時期は「経済状況によって決まる」としています。米長期金利は一時前日比(0.07%)高い〈価格は安い〉(4.65%)を付け、日米金利差の拡大も円相場の重荷となっています。