17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比35銭円高・ドル安の「1ドル=154円35〜45銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=154円17銭」、安値は「1ドル=154円71銭」でした。
日米金利差の縮小から円買い・ドル売りが入りました。同日に日米韓の財務相会合が開かれ、円買いの為替介入への警戒も円相場を支えています。
米債券市場で前日に利回りが5カ月ぶりの高水準を付けた後で、17日は上昇が一休み。日米金利差の縮小から円買い・ドル売りが入りやすくなり、このところ約34年ぶりの円安・ドル高水準で推移しており、持ち高調整の動きもみられました。日本の政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感も円相場の支えとなっています。
17日、米ワシントンで日米韓の財務相会合が開かれ、「最近の急速な円安とウォン安への日韓の深刻な懸念を認識し、外国為替市場での動向について引き続き緊密に協議する」と盛り込んだ共同声明をまとめています。市場では、「日米共同で円買いの介入をすることがあれば、円相場にとって大きな追い風となり得る」とみられています。