21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は8営業日続落し、前日比35銭円安・ドル高の「1ドル=151円55〜65銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=151円75銭」、高値は「1ドル=151円02銭」でした。
同日発表の米経済指標が相次いで堅調な景気を映し、円売り・ドル買いが優勢になりました。米株高も低リスク通貨とされる円相場の重荷となっています。
21日発表の週間の新規失業保険申請件数は21万件と市場予想(21万3000件)を下回り、労働市場の底堅さが意識されています。2月の中古住宅販売件数は前月比(9.5%増)と、市場予想(1.3%減)に反して増加しました。3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナスの市場予想に対してプラス圏を維持。S&Pグローバルが発表しました3月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)で製造業は前月から改善し、市場予想も上回りました。
21日
米株式市場で主要3株価指数が連日でそろって最高値を更新しており、投資家がリスク選好姿勢を強め、低リスク通貨とされる円の売りにつながりました。今週の日米の金融政策の決定会合を受け、「日銀がマイナス金利を解除しても米金利との差や米経済の強さを考慮すると目先は円安・ドル高基調が続くだろう」との見方が根強いことも円相場の重荷となりました。