21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比1円50銭円高・ドル安の「1ドル=142円05~15銭」で取引を終えています。朝発表の米経済指標を受け、米景気に対する楽観がやや後退し、円買い・ドル売りが入りました。 21日朝発表の2023年7~9月期の実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率(4.9%増)と、改定値(5.2%増)から下方修正されています。12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も(マイナス10.5)と、市場予想(マイナス4.0)を下回っています。米景気悪化への警戒感から円買い・ドル売りが優勢でした。 ただ、米長期金利の上昇が重荷となり、円相場は次第に上値が重くなっています。市場では、年末で長期休暇入りする市場参加者が多い。商いは薄く、相場の方向感が出にくいい流れでした。 円の高値は「1ドル=142円05銭」、安値は「1ドル=143円05銭」でした。