『花腐し』@<荒井晴彦>監督
11月
5日
原作に〈ピンク映画へのレクイエム〉という<荒井晴彦>監督ならではのモチーフを取り込んで大胆に脚色し、ふたりの男とひとりの女が織りなす切なくも純粋な愛を描いています。
廃退しつつあるピンク映画業界で生きる監督の「栩谷」は、もう5年も映画を撮れずにいました。梅雨のある日、「栩谷」は大家からアパート住人に対する立ち退き交渉を頼まれます。その男「伊関」はかつて脚本家を目指していました。「栩谷」と「伊関」は会話を重ねるうちに、自分たちが過去に本気で愛した女が同じ女優「祥子」であることに気づきます。3人がしがみついてきた映画への夢が崩れはじめる中、それぞれの人生が交錯していきます。
<綾野剛>が「栩谷」を演じ、『火口のふたり』にも出演した<柄本佑>が「伊関」役、『愛なのに』の<さとうほなみ>が「祥子」役を演じ、<山崎ハコ>、<赤座美代子>、<奥田瑛二>ほかが出演しています。