神戸残像(167)解体「ガリバートンネル」
11月
7日
「地下道出入口A14」は、少なくとも1933年(昭和8年)の三宮エリアを捉えた写真のなかに写り込んでいることが確認できています。つまり、阪神大水害(1938年)、神戸大空襲(1945年)、阪神・淡路大震災(1995年)を乗り越えてきました。
トンネルの地上面の姿が『ドラえもん』のひみつ道具「ガリバートンネル」の見た目に似ていることから、いつしか「ガリバートンネル」と親しみを込めて呼ばれるようになりました。
この「地下出入口A14」は、さんちか「味ののれん街」や駅直結の地下街などと繋がっています。当初は、地下道から路面を走る神戸市電に乗るために4本のトンネルが存在していましたが、ほか3本はすでに撤去されています。今回、三宮の整備・再開発に伴いトンネルの真上に東西方向に歩行者デッキが整備されるため、最後の1本がなくなってしまうことになりました。