ファルコン植物記(2146)【イタドリ】(4)
9月
19日
和名の【イタドリ】の由来は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説になっているようです。
漢字では「虎杖」と表記され、軽くて丈夫な【イタドリ】の茎が杖に使われ、茎の虎斑模様から「虎杖(こじょう)」と呼ばれたことによります。
19世紀にイギリスに輸出された際、在来種を駆逐してしまう恐れがあることから、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。【イタドリ】を駆除するには、【イタドリ】を吸汁して育つ虫、〈タドリマダラキジラミ〉を増やすことが効果的といわれています。もともと、〈イタドリマダラジラミ〉は日本に自生しているため、【イタドリ】の爆発的な繁殖被害は抑えられています。