あらすじ、声優、予告といった情報を事前に出さない〈一切宣伝なし〉という異例の方針がとられました<宮﨑駿>の新作『君たちはどう生きるか』が、本日7月14日に全国で公開されました。謎に包まれていた映画の一端をお届けします。
本作は<宮﨑駿>が監督する12本目の長編アニメーションにして2013年7月20日より公開の『風立ちぬ』以来10年ぶりの新作です。主な事前情報は<宮﨑駿>が原作・監督・脚本を担うこと、公開日、タイトル、ポスタービジュアルのみでした。タイトルは<宮﨑駿>が幼少の頃に読んで衝撃を受けた<吉野源三郎>の小説『君たちはどう生きるか』(1948年10月・新潮社)から採用されていますが、作品の中身は小説とは関係なく「冒険活劇ファンタジー」と明かされていました。
複数企業が出資する製作委員会方式はとらず、スタジオジブリが単独出資で製作。メインスタッフでは作画監督を「エヴァンゲリオン」シリーズの<本田雄>、美術監督を『風立ちぬ』と同じ<武重洋二>、音楽を<宮﨑駿>と多数の作品で組んできた<久石譲>が担当することは分かっていました。
物語の舞台は、第2次世界大戦下の日本。主人公は入院中の母を火事で亡くし、父親の再婚に伴って田舎へ移り住んだ少年「牧眞人」です。父親の再婚相手は、死んだ母とそっくりな母の妹でした。一風変わった7人の老婆が仕える屋敷に住み始めた「眞人」でした。その屋敷の近くには、かつて物語が好きな大おじが建て、忽然と姿を消したという廃墟同然の塔がありました。「眞人」は人の言葉をしゃべる〈アオサギ〉に導かれ、不思議な世界へと冒険に出ます。
「牧眞人」に声を当てたのは、ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の放送を控えるトップコート所属の<山時聡真(さんときそうま)>です。このほか<菅田将暉>、<柴咲コウ>、<あいみょん>、<木村佳乃>、<竹下景子>、<風吹ジュン>、<阿川佐和子>、<大竹しのぶ>、<滝沢カレン>、<國村隼>、<小林薫>、<火野正平>がキャストに名を連ねています。また<木村拓哉>が「眞人」の父親役で特別出演しています。主題歌は<米津玄師>が作詞・作曲・歌を担った新曲『地球儀』です。
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