『眠狂四郎 多情剣』@BS12トゥエルビ
7月
11日
世の中の美しいものをことごとく憎んで残忍非道な悪行を働く、徳川第11代将軍、「家斉」の息女「菊姫」でした。シリーズ第4作『眠狂四郎女妖剣』(1964年・監督:池広一夫)に登場したこの強烈な悪女が今回仇役として再登場、彼女は、かつて自分の仮面を剥いだ「狂四郎」に復讐しようと、さまざまな計略を張り巡らせます。
ある日、〈菊〉と署名された書状に呼び出され、岡場所に赴いた「眠狂四郎」は、そこで覆面の忍者たちの襲撃を受け、からくもそれを撃退。事件の黒幕は徳川第11代将軍家斉の息女「菊姫」でした。世間にひた隠していた顔をかつて「狂四郎」に暴かれた恨みから、彼を亡き者にしようとたくらんだのです。娼家で客を取らされそうになっていた不憫な生娘の「はる」を身請けした「狂四郎」は、彼女を三ノ輪浄閑寺の住まいに連れ帰って面倒を見ることにします。
「眠狂四郎」に<市川雷蔵>、「おひさ」に<水谷良重>、「下曽我典馬」に<中谷一郎>、「菊姫」に<毛利郁子>、「はる」に<田村寿子>、「お洒落狂女」に<香山恵子>、「中臈」に<橘公子>、「娼家の女将」に<若杉曜子>ほかが出演、監督はシリーズ初挑戦となった<井上昭>が務めています。