『仮題:アナウンサーたちの戦争』@NHK総合
6月
29日
日本国民にとって、太平洋戦争はラジオの開戦ニュースで始まり、玉音放送で終わりました。両方に関わったのが、天才と呼ばれた「和田信賢アナ」と新進気鋭の「館野守男アナ」です。1941年12月8日、開戦の第1報を「和田信賢」が受け、それを「館野守男」が力強く読んで国民を熱狂させました。以後、「和田信賢」と「館野守男」は緒戦の勝利を伝え続け、国民の戦意を高揚させます。「和田信賢」の恩人「米良忠麿」は〈電波戦士〉として前線のマニラ放送局に派遣されました。その一方で新人女性アナの<実枝子>は、雄々しい放送を求める軍や情報局による圧力で活躍の場を奪われます。
やがて戦況が悪化する中、大本営発表を疑問視し始めた「和田信賢」と「国家の宣伝者」を自認する「館野守男」は伝え方をめぐって激しく衝突します。出陣する学徒を勇ましく送り出す実況を任され、苦悩する「和田信賢」を、彼の妻となった「実枝子」は叱咤。「館野守男」はインパール作戦の最前線に派遣されて現実を知ります。戦争末期のマニラでは最後の放送を終えた「米良」に米軍機が迫っていました。さらに、戦争終結に向けて動き出した「和田信賢」たちにも銃口が迫っていました。
「和田信賢」を<森田剛>、「実枝子」を<橋本愛>、「館野守男」を<高良健吾>、「米良」を<安田顕>が演じています。そのほか「今福祝アナ」役で<浜野謙太>、「志村正順アナ」役で<大東駿介>、「赤沼ツヤアナ」役で<藤原さくら>、「川添照夫アナ」役で<中島歩>、「長笠原栄風アナ」役で<渋川清彦>、「中村茂アナ」役で<遠山俊也>、「松内則三アナ」役で<古舘寛治>が出演しています。
ドラマ『PICU 小児集中治療室』の<倉光泰子>が脚本を手がけ、<一木正恵>が演出を担当しています。