<藤井聡太棋聖>(249)先勝@第94期棋聖戦五番勝負第1局
6月
6日
これが両者にとって初の海外対局でした。2004年竜王戦以来続くタイトル保持者の海外対局での連敗を6で止めています。
振り駒の結果、先手は<藤井聡太棋聖>になり、本局の戦型は角換わり腰掛け銀に進んでいます。過去の対戦成績は過去2勝2敗の五分で、全4局相掛かりでした。昼食休憩までに65手進む異例のハイペースの後、午後の戦いではじっくり腰を落ち着けての攻め合いになりました。
<渡辺明九段>との名人戦七番勝負で一度も指されなかった<藤井聡太棋聖>の得意戦法である角換わりを、<佐々木大地七段>は正面から受けて立ちました。名人戦と平行して戦っていた<菅井竜也八段>との叡王戦五番勝負は振り飛車と居飛車の対抗形となっていたため、<藤井聡太棋聖>のタイトル戦で角換わりが指されたのは3月19日の<渡辺明棋王>との棋王戦第4局以来になりました。
7月7日に愛知県豊田市で始まる王位戦7番勝負も挑戦者に<佐々木大地七段>との対局が控えています。6月1日に七冠目となる「名人」を奪取して中3日ですが、棋力だけに止まらない強さをみせています。