『おしょりん』@<児玉宜久>監督
6月
1日
本作は、<藤岡陽子>による同名小説『おしょりん』(2016年2月・ポプラ社)を原作に、福井県を世界的な眼鏡産業の地へ変えた兄弟、そして2人を支えた女性の物語を、史実をもとに〈ものづくり〉の魅力と、実用品かつ装飾品でもある眼鏡に渾身の技術と魂を吹き込む職人、そして彼らを支える家族の姿を通して描いています。
国産眼鏡の95%を生産し、国際的な眼鏡の産地としても知られる福井県。その歴史は明治までさかのぼり、〈国産のめがねの祖〉とも呼ばれる<増永五左衛門>が、雪深く産業がない福井の暮らしを向上させるため、大阪から眼鏡職人を招いたことから始まります。映画は工場をゼロから立ち上げた「増永五左衛門」とその弟である「幸八」、五左衛門の妻「むめ」を中心にした情熱と愛の物語を描いています。
<北乃きい>が「むめ」、<森崎ウィン>が「幸八」、<小泉孝太郎>が「五左衛門」を演じたほか、<駿河太郎>、<高橋愛>、<秋田汐梨>、<磯野貴理子>、<津田寛治>、<榎木孝明>、<東てる美>、<佐野史郎>、<かたせ梨乃>が出演しています。監督は<児玉宜久>が務めています。
ちなみに、物語の舞台となった福井市麻生津津村は、WBCでも活躍したメジャーリーガー<吉田正尚>選手(ボストン・レッドソックス)の出身地です。