週明けの13日の外国為替市場では、アメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、ドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は大きく値上がりしました。
アメリカ西部のスタートアップ企業への融資で知られる「シリコンバレーバンク(SVB)」と、ニューヨークを拠点とする「シグネチャーバンク」が相次いで経営破綻したため、外国為替市場ではその影響が広がる警戒感からドルが売って円を買う動きが強まり、日本時間の早朝に一時、133円台まで値上がりしました。
その後、アメリカの金融当局が預金者を保護する方針を発表すると、一転して「1ドル=135円台までドルが買い戻され、1日を通して荒い値動きとなりました。
アメリカの金融当局が早期に対応策を打ち出しましたが、投資家の懸念は払拭されてはいません。米連邦準備理事会(FRB)は、インフレが長期化する中、利上げを続けてきましたが、今後はインフレ抑制と金融システムの安定をどう両立するのか、難しいかじ取りを迫られることになりそうです。
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