ご冥福を祈ります＜大森一樹＞さん

１９７８年、前年に「城戸賞」を受賞したシナリオを自ら監督した『オレンジロード急行』で商業映画デビュー、『ゴジラＶＳビオランテ』（１９８９年）や、＜イチロー＞氏を題材にした映画『走れ！イチロー』（２００１年）、自らも京都府立医科大学失業の医大生であり、モラトリアムの最後の１年を通して、医大生たちの日常を生き生きと描いた青春映画『ヒポクラテスたち』（１９８０年）、＜村上春樹＞さん原作の『風の歌を聴け』（１９８１年）、＜吉川晃司＞さん主演の『すかんぴんウォーク』（１９８４年）、『ユー★ガッタ★チャンス』（１９８５年）、『テイク・イット・イージー』（１９８６年）の３部作や、＜斉藤由貴＞さん主演の『恋する女たち』（１９８６年）、『トットチャンネル』（１９８７年）、阪神・淡路大震災の復興事業として『明るくなるまでこの恋を』（１９９９年）を自主制作。

そのほかにも、SMAP主演の『シュート！』（１９９４年）、『大失恋。』（１９９５年）、『わが心の銀河鉄道　宮沢賢治物語』（１９９６年）、『T.R.Y.』（２００２年）、『劇場版　超星艦隊セイザーＸ　戦え！星の戦士たち』（２００５年）、『津軽百年食堂』（２０１１年）、『ベトナムの風に吹かれて』（２０１５年）など数多くの作品を手掛けてきた＜大森一樹＞さんが、１１月１２日急性骨髄性白血病のため兵庫県西宮市の病院で亡くなっていたことが公表されています。７０歳でした。

１９８６年公開の『恋する女たち』では、日本アカデミー賞の優秀脚本賞と優秀監督賞を、１９９６年に公開されました『わが心の銀河鉄道宮沢賢治物語』では、日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞しています。

＜大森一樹＞さんは後進の育成にも熱心で、２００５年からは『舟を編む』の＜石井裕也＞さんら、多くの映画監督を輩出する大阪芸術大学で教授を務め、講演会などでも映画作りの姿勢を若い世代に発信してきました。

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