ファルコン昆虫記(972)【サビキコリ】
11月
8日
「コメツキムシ」という名称の昆虫はいませんが、世界中で約1万種、日本国内で約700種が分類されています。よく似た仲間に「ムナビロサビコキリ」と「ホソサビキコリ」がいますが、どの資料も微妙に違うようで思巡しましたが【サビキコリ】と同定しました。
北海道、本州、四国、九州、沖縄などに分布。平地から低山地の雑木林や緑地などに生息しています。体長20ミリほどですが、体表には「 鱗毛」と呼ばれる褐色の微細な毛が生えており、名前のとおりさびているように見えます。胸部背面の中央付近に一対のコブ状の突起があります。
主に林の樹上や草むらの葉の上などでよく見られます。幼虫も成虫も雑食性で、クヌギなどの樹液に飛来、植物の葉から朽ち木、昆虫の死骸などさまざまなものを食べるようです。