『NOVEMBER ノベンバー』@<ライナー・サルネ>監督
10月
25日
エストニアの作家<アンドルス・キビラーク>のカルト的ベストセラーを原作に、<ライナー・サルネ>監督がアニミズムの思想をベースに異教の民話とヨーロッパのキリスト教神話を盛り込みながら撮りあげています。
亡き先祖を追憶する「死者の日」を迎えるエストニアの寒村。戻って来た死者は家族を訪ね、一緒に食事をとりサウナに入る。精霊や人狼、疫病神が徘徊する中、貧しい村人たちは「使い魔クラット」を使役して隣人から物を盗み、極寒の冬を無事に乗り切るべく行動するのでした。農夫の娘「リーナ」は、村の青年「ハンス」に想いを寄せています。一方、「ハンス」はドイツ人男爵の謎めいた娘「への恋心を募らせ、森の十字路で悪魔と契約を結びます。
「リーナ」役に<レア・レスト>、「ハンス」役に<ヨルゲン・リイイク>、」「男爵の謎めいた娘」役に<ジェッテ・ローナ。ヘルマーニス>が扮し、『ムカデ人間』で知られ、2020年2月29日に他界したドイツの俳優<ディーター・ラーザー>が男爵役を演じ、本作が遺作となっています。