『21グラム』@BS12トウェルビ
2月
26日
長編デビュー作『アモーレス・ペロス』で世界的注目を集めたメキシコの<アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ>監督が、<ショーン・ペン>、<ナオミ・ワッツ>、<ベニチオ・デル・トロ>という豪華キャストの共演で撮りあげた人間ドラマです。
他人どうしだった3人の男女の人生がひとつの心臓をめぐって交錯していく様子を、時間軸を交差させた複雑な構成で描き出しています。人がいつか失う重さとは、いったい何の重さなのかを問う作品です。
「ポール」(ショーン・ペン)は、医師から余命1カ月と宣告され、心臓移植の提供者を待つ大学教授。「ジャック」(ベニチオ・デル・トロ)は、神への信仰に目覚めた前科者として真面目に働いて妻子を養っています。「クリスティーナ」(ナオミ・ワッツ)は、優しい夫や2人の幼い娘に囲まれ、幸せな毎日を過ごしていました。
出会うはずのなかった3人の人生が、ある交通事故をきっかけに絡み合っていきます。タイトルの「21グラム」とは、20世紀初期のアメリカの医師<ダンカン・マクドゥーガル>が行った、魂の重量を計測しようとした実験に由来しています。2003年・第60回ベネチア国際映画祭で<ショーン・ペン>が最優秀男優賞を受賞した作品です。