北朝鮮強制収容所の過酷な環境で生きていく家族とその仲間たちが成長していく姿を、生存者証言を参考に描いた日本・インドネシア合作アニメーション『トゥルーノース』が、2021年6月4日より全国で公開されます。
1950年代から始まった在日朝鮮人の帰還事業により北朝鮮に渡ったヨハンの家族は、両親と幼い妹とともに<金正日>体制下の北朝鮮で暮らしていました。しかし、父親が政治犯の疑いで逮捕されたことにより、母子は強制収容所に入れられてしまいます。
極寒の収容所での苛烈な生活に耐え忍びながら、家族はなんとか生き延びていましたが、収容所内の食料確保によるトラブルによって母が殺害され、自暴自棄となった「ヨハン」は次第に追い詰められていきますが、そんなヨハンは、死に際に母が遺したある言葉により、本来の自分を取り戻していきます。
監督の<清水ハン栄治>が、収容体験をもつ脱北者にインタビューを行い、10年の歳月をかけて作品を作り上げています。ワルシャワ国際映画祭の審査員特別賞やプチョン国際アニメーション映画祭長編部門の特別賞を受賞。2020年・第33回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映作品です。
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