欧州各国、ベラルーシに反発
5月
26日
民間航空会社でも、北欧のスカンジナビア航空(SAS)や、ラトビアが拠点の「エアバルティック」、ドイツの「ルフトハンザ」航空がベラルーシ上空通過をやめると発表しました。懸念を伝えるため英独伊など欧州各国政府が、自国駐在のベラルーシ大使を呼び出す動きも相次いだようです。
昨年8月のベラルーシ大統領選の反体制派候補<スベトラーナ・チハノフスカヤ>氏は、リトアニアの首都ビリニュスで記者団に対し「国家テロが実行された。ベラルーシ上空を通過する旅客は今後、誰であれ危ない」と主張。「ルカシェンコ政権は私の祖国を欧州の真ん中にある北朝鮮にしてしまった」と嘆いています。
<ラーブ>英外相は24日の議会で「この種の行動が最低でもロシア政府の黙認なしで行えたと信じるのはとても難しい」と述べ、ロシア関与の可能性に言及しています。
一方、ベラルーシ政府は24日、ラトビア外交団の追放を発表しました。ラトビアの首都リガでこの日行われたアイスホッケーの試合でラトビア当局がベラルーシ反体制派の旗を掲げ、23日に連行された反体制派に連帯を示したことに激怒したようです。
ベラルーシの<マケイ>外相は「ラトビア大使には24時間以内、他の大使館員は48時間以内に国外へ退去するよう伝えた」と発表ています。大使館の管理のため1人だけ例外を認めるということです。ラトビアも対抗してベラルーシ外交団の追放を決めています。