『走れロム』@<チャン・タン・フイ>監督
5月
12日
ベトナムにおいて社会問題になっているという〈違法宝くじ〉をテーマにした本作。ハイリスク・ハイリターンの違法くじの予想を立て、賭け屋との橋渡しを行う〈走り屋〉を生業とする孤児「ロム」が、一攫千金の賭けに出るさまが描かれます。
監督は本作で長編デビューを果たした<チャン・タン・フイ>。本作の前日譚である短編『16:30』に続き、<チャン・タン・フイ>監督の実弟である<チャン・アン・コア>が主演を務めています。
予告編では少年たちが狭い路地や大通りを駆け抜けていくさまや、数字の書かれた紙が刷られていく様子が切り取られています。「当たれば褒められ 外せば殴られる」というセリフも収録されています。
本作『走れロム』は第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門で最優秀作品賞を受賞。プロデューサーとして、『青いパパイヤの香り』(1993年・)でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール ・セザール賞新人監督賞を受賞した<トラン・アン・ユン>監督が参加しています。