酒類大手各社が、ビールや酎ハイに含まれるアルコールについて、度数とともにグラム量をウェブサイトで開示する取り組みを始めるようです。生活習慣病リスクが高まるアルコール量は、男性が1日当たり40グラムとされ、近年は10%近い度数の酎ハイ人気から無自覚な大量摂取の危険性が指摘されています。将来的には商品自体にもグラム量を記載し、摂取の目安を分かりやすく示すことで「適正飲酒」を促す模様です。
厚生労働省によりますと、生活習慣病のリスクが高まるのは女性の場合が同20グラム。350ミリリットル缶で度数5%のビールはアルコールの比重から14グラムとなり、女性は2缶、男性が3缶で目安を上回る計算になります。
アサヒグループホールディングスは3月末から、主力の「スーパードライ」をはじめビール類や缶酎ハイのグラム量を自社サイトで順次開示。6月までに国内で取り扱う主要商品の全てで目安を示します。サントリーホールディングスも年末までに主要な酒類で開示する予定です。
また、キリンホールディングスはビール・酎ハイなど実際の缶商品のほぼ全てを対象に2024年までにグラム記載に着手。サッポロホールディングスも2025年までに記載を始めるとのことです。
アルコール量開示の一方で、各社は消費者の健康志向に応えようとノンアルコール・低アルコール商品の開発も強化させ、アサヒビールは3月末に度数0.5%のビール風味飲料を関東などで発売します。オリオンビールは23日に2%の缶酎ハイを売り出します。
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