開園20周年「モネの庭 マルモッタン」@高知県北川村野友甲
5月
18日
<モネ>は43歳の時、北イタリアの地中海沿岸にスケッチ旅行をしています。特に自然豊かな町・ボルディゲラの風景を気に入り、30点以上の作品を描きました。以降、絵の色づかいが豊かになるなど作風に変化が見られ、<モネ>の後期の画家人生に影響を与えたとされています。
同園は20周年の節目に合わせ、草木が生い茂っていた「光の庭」の刷新を計画しました。<モネ>がボルディゲラで描いた作品の風景に基づいて改修し、名前を「ボルディゲラの庭」に改めています。
最大の特徴は地中海に似せた開放的な自然の景色だ。地中海沿岸の植物を一帯に植え、8種のヤシや樹齢100~300年のオリーブ、レモン、ユズなどの樹木が見られます。瀬戸内海から取れた大小さまざまな白い花こう岩(約1トン)を庭全体に置いて高低差を付けています。中央の池の周りを歩くと、草木の近くを飛ぶ野生のトンボやチョウの姿が見られるとか。
丘の上のオレンジ色の屋根の建物は「リヴィエラの小屋」と名付け、<モネ>の作品「ボルディゲラの小さな農園」(1884年)に描かれた小屋を再現しています。
今後は園内のユズ畑で取れた果実を収穫し、来園者が絞って飲む体験イベントも計画されています。小屋から見た太平洋の眺めは<モネ>の「ボルディゲラ」(1884年)に似せて植栽され、作品の地中海の光景を連想させます。
ボルディゲラの庭は4月下旬にオープン予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で休園していたため、園が再開した5月16日に披露目されています。
同園の開園時間は、午前9時~午後5時まで。入園料金は、大人730円、小中学生310円となっています。