『血筋』@<角田龍一>監督
3月
26日
中国朝鮮族自治州・延吉で生まれた少年は、10歳の時に日本へ移住しました。20歳となった彼は自身の過去を振り返るため、画家であった父を捜すことを決意します。中国で暮らす親戚に父の行方を尋ねますが、父の消息を知る者はおらず、親戚たちは父の話題に触れようとはしませんでした。
そんな中、叔父の助けによりなんとか父との再会を果たしますが、韓国で暮らす父は不法滞在者として借金取りに追われながら日雇い労働でなんとか日々を送っていました。息子への虚栄心、そして自己満足的な愛情をお金で表現しようとする父の姿を前に、息子は困惑を隠すことができません。
監督は、本作でカナザワ映画祭2019新人監督グランプリを受賞した<角田龍一>が務め、プロデュースをテレビアニメ『ピアノの森』の第2シリーズ監督である<山賀博之>、音楽を<角田龍一>の中学校時代の同級生でバイオリニストである<郷古廉>が担当しています。