『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』@<ビー・ガン>監督
2月
24日
自分の過去をめぐって迷宮のような世界をさまようことになる男の旅路を描いています。途中に3Dのワンシークエンスショットが60分入るという演出があり、物語の中盤で主人公が映画館に入り、現実と記憶と夢が交錯する世界に入り込むと同時に、観客も3Dメガネを装着し、その世界を追体験することができる趣向が施されています。
父の死をきっかけに、何年も距離を置いていた故郷の凱里へ戻った「ルオ・ホンウ」(ホアン・ジェイ)は、そこで幼なじみである白猫の死を思い起こします。そして同時に、「ルオ」の心をずっと捉えて離れることのなった、ある女性のイメージが付きまといます。香港の有名女優と同じ「ワン・チーウェン」(タン・ウェイ)と名乗った彼女の面影を追い、「ルオ」は現実と記憶と夢が交わるミステリアスな旅に出ます。
2018年・第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。日本では、同年の第19回東京フィルメックスで学生審査員賞を受賞しています。