大和ハウス工業は18日、社員349人が必要な実務経験年数を満たしていないにもかかわらず国家資格の技術検定試験を受け、施工管理技士の資格を不正に取得していたと発表されています。実務経験の証明書をチェックする会社側の態勢が不十分だったのが原因。国土交通省へ報告した。社長ら役員11人の来年1~3月の月額報酬を10%減額するとか。
国交省は18日、物件の所有者に対し丁寧に説明するよう大和ハウスに指示した。また第三者の有識者を交えて原因を究明するとともに再発防止策を検討し、改めて報告するよう求め、国土交通省は349人に対し合格を取り消したうえで、3年間は受験を禁じる措置を出しました。
349人のうち6人が現場技術者として太陽光発電所の建設現場など16か所で工事の責任者を務めていたということです。
この問題は「大和ハウス工業」だけにとどまらないと思っています。そもそも実務経験なしで合格できるような試験内容も問題ですし、製図試験がある建築士の試験に受からない建設会社勤めの救済策的な「一級施工管理技士」資格を、入札の技術者ポイントや公共工事の現場管理の責任者として登録でき、「一級建築士」と同等とするところに問題の要因があると思います。
経歴証明をチェックする大和ハウスの体制に不備があったというよりは、会社自体主導での資格取得命令とみるのが、建設業界の常識ではないでしょうか。
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