ブログスレッド
- <駅弁>(72)「モー太郎弁当」@松阪駅「あら竹」
< 松阪駅弁「モー太郎弁当」(画像:あら竹) >
JR紀勢本線と近鉄山田線が接続する松阪駅(三重県松阪市)では、「松阪牛」の産地だけあって、牛肉をメインにした駅弁が多く販売されています。そのなかで、いま最もその名を知られているのが、2002年9月28日に発売された「モー太郎弁当」(1500円・税込)ではないでしょうか。
弁当を製造する「あら竹」(新竹商店)のイメージキャラクター「モー太郎」のイラストが描かれた紙包みを取ると、牛の顔をかたどった容器が現れます。この時点でもインパクトがありますが、驚くのは、この容器のふたを開けたときです。ふたの内側についたセンサーが反応し、「うさぎ追いしかの山」のフレーズで知られる文部省唱歌『ふるさと』のメロディーが流れるという、日本初の「メロディーつき駅弁」なのです。
肝心の中身は、甘辛く煮た市内産黒毛和牛のすき焼きが、ご飯の上にびっしり敷き詰められたもの。脂の甘さがじわじわとしみ出し、あめ色に煮込まれた玉ねぎや付け合わせの紅生姜が、それをさらに引き立ててくれます。
この弁当についてあら竹は、容器で「視覚」に、メロディーで「聴覚」に、すき焼きの香りで「嗅覚」に、その味わいで「味覚」に、そして駅弁の持つ郷愁で「心」にと、「五感に訴える駅弁」としています。
「あら竹」の歴史は古く、いまから120年以上前、1895(明治28)年には松阪駅で駅弁の販売を行っていました。いまでこそ「モー太郎弁当」など、「牛肉メインの駅弁」は全国に多数ありますが、その元祖である「元祖特撰牛肉弁当」を作ったのも、あら竹です。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ