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<青木繁>の代表作「海の幸」を模した緞帳修復

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福岡県久留米市の市民会館(1969年開館:設計・菊竹清訓)の解体に伴い、廃棄される予定だった同市出身の28歳で早世した洋画家<青木繁>(1882年(明治15年)7月13日 ~1911年(明治44年)3月25日)の代表作「海の幸」(1904年(明治37年))を模した緞帳の一部が、<青木>の遺族らに引き取られ、佐賀大芸術地域デザイン学部によって修復が進んでいます。

「海の幸」は<青木>の最盛期の作品で、1967年に国の重要文化財に指定されています。緞帳は、1969年の市民会館開館に合わせ、京都の綴錦織業者が、縦7・4メートル、横19・5メートルの大きさで制作されました。

久留米市民会館は老朽化を理由に2017年7月に解体されています。緞帳の廃棄の動きを知った<青木>の孫で、東京で九州郷土料理店を営む<松永洋子(ひろこ)>さん(74)が、知り合いの画廊関係者や地元の人々の協力で、祖母の<福田たね>さん(<青木>が入塾した主宰者<小山正太郎>の画塾「不同舎」の生徒で<青木>の恋人でもあった)がモデルといわれる女性の顔を含む縦3・1メートル、横5・6メートルを切り取り、引き取りました。

保存に当たっては、東日本大震災の文化財レスキューにも携わった佐賀大芸術地域デザイン学部の<石井美恵>准教授に修復の相談があり、織物が専門の<石井>准教授は「いろんな工夫がされていて、工芸品として価値が高い。状態もいい」と引き受け、2017年11月に佐賀大へ運び込まれました。展示して活用できるように、学生と修復作業を行っています。
#ブログ #日本画家 #緞帳

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