初の「宇宙」飛行に成功@ヴァージン・ギャラクティック
12月
14日
国際航空連盟は高度100キロより上を「宇宙空間」と定義していますが、米連邦航空局は高度80キロ以上と定めており、同社は初の「宇宙」飛行に成功した、としています。
「スペースシップ2」は8人乗り(6人の乗客と2人のパイロット)。13日、カリフォルニア州モハベ砂漠にある施設から、2人のパイロットが乗って、ロケットではなく「母船」となる飛行機とともに飛び立ち、高度1万3100メートルで切り離されたあと、搭載されたロケットエンジンの力で音速の約3倍にまで加速。高度82キロに到達し、その後同じ場所に帰還しました。地球の周回はしていません。
米国では、2011年にスペースシャトル計画が終了して以降、有人宇宙船の打ち上げは行われていません。各国の宇宙機関は以後、国際宇宙ステーション(ISS)への飛行士輸送をロシアの宇宙船「ソユーズ」に頼っています。
一方、新興の民間宇宙企業各社はこの隙間を埋めるべく、飛行士や観光客を無重力空間に送る宇宙船の開発を競い合っています。英実業家の<リチャード・ブランソン>氏率いるヴァージン・ギャラクティックは1人当たり25万ドル(約2800万円)での宇宙旅行提供を目指しており、既に600人以上が予約しています。
今回の試験飛行の成功は、一つの節目になりました。