<石黒宗麿>「木葉天目茶碗」@京都精華大
11月
23日
チームは<石黒>の没後50周年に合わせ、その技術や活動などについて検証することを目的に、同大が管理していた工房兼住居「八瀬陶窯」(京都市左京区)の調査を今年4月に開始。約2カ月後、屋外にあった茶碗を作るための「登り窯」から、焼成時の「サヤ」と呼ばれる容器に入ったままの茶碗を見つけました。
同時に灯油を使って茶碗を作る「灯油窯」も発見。これまで石黒は登り窯を使う陶芸家という認識が強かったのですが、晩年は灯油窯といった当時としては最新の設備を使っていたことも明らかになったといいます。
銘印の文字から茶碗は晩年の作品とみられていますが、作品の真がんや正確な制作年代については専門家の協力を得て鑑定を進めています。
チームは研究成果を発表する展覧会を12月14日から同大ギャラリーフロール(同区)で開く予定です。発見した「木葉天目茶碗」も展示されます。