将棋の<羽生善治>棋聖(47)は5日、鹿児島県指宿市で指された第30期竜王戦7番勝負の第5局で<渡辺明>竜王(33)を破り、対戦成績4勝1敗で竜王を奪回し、通算7期の「永世竜王」の資格を獲得。これで現在7つある将棋の永世称号の資格をすべて獲得し、史上初、前人未到の「永世7冠」を達成しています。
<羽生>はすでに「永世名人」(通算9期、資格は通算5期)「永世王位」(通算18期、資格は連続5期か通算10期)「名誉王座」(この永世称号、通算24期、資格同じ)「永世棋王」(通算13期、資格は連続5期)「永世王将」(通算12期、資格は通算10期)「永世棋聖」(通算16期、資格は通算5期)の称号を獲得。今年から始まった新しいタイトル戦「叡王」を除く、7大タイトルですべてで「永世」を引退後(名誉王座は引退後か還暦後)に名乗ることができます。
1985年12月18日15歳でプロ入り、1989年(平元)に初タイトルとなる竜王を得た後、96年には7大タイトル全制覇も果たしています。数々の記録を更新しながら、トップを走り続け、獲得したタイトルは全部で99期。改元が決まった今年、平成という時代を駆け抜けた将棋界のスーパースターが、新たな金字塔を打ち立てました。
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