道路脇にある土の部分に、【ニオイスミレ】がポツンと一輪だけ咲いていました。
草丈は10センチ前後と低く、花は左右対称の5弁花で、唇弁の後ろ側に<距>という細い袋状になっており、茎は匍匐して広がり、よく群生しているのをみかけます。
一輪だけ咲く【ニオイスミレ】、おそらくこの場所には<蟻>が、種子を運んできたと考えられます。
「スミレ」や「カタクリ」などの種子には、<蟻>が好む<エライオソーム>という物質が付いていて、巣に持ち帰えり、<エライオソーム>のみを餌として種子は巣の外に捨てられます。これによって「スミレ」や「カタクリ」の種子が、広く遠くへと運ばれ、子孫を増やしてゆく生態系が確立されています。