『もう誘拐なんてしない』東川篤哉(文春文庫)
7月
12日
<絵里香>は、福岡県門司の暴力団<花園組>組長<花園周五郎>の娘で、腹違いの妹の手術代500万を手に入れるため、<翔太朗>と<甲本>の3人で「狂言誘拐」を計画、組から上手く3000万の現金を手に入れたのですが、祝杯の中に睡眠薬を<甲本>に入れられ、目を覚ますと500万だけが残されており、身代金を回収した船の倉庫には<花園組>の若頭<高沢>の死体が残されていました。
最後にミステリーとして謎解きをするのは<絵里香>の姉<皐月>で、組長の長女として男勝りの性格です。
駄洒落や広島弁の会話も楽しくユーモアのある文章で、また地元ならではの観光ネタも面白く、<翔太朗>と<絵里香>の青春ストリーも絡め、おおいに楽しめる一冊でした。