2008年5月から9年間に、
当院を初診された
流産2回以上の
不育症患者さんは、
3957人 であり、
胚移植不成功3回以上の
着床障害患者さんは、
1671人 でした。
このうち、
胚移植が3回以上も不成功であり、
さらに、
流産も2回以上経験されていた人は、
689人 もいらっしゃいました。
不育症患者さんの17%は、
体外受精・胚移植も
3回以上不成功であり、
着床障害患者さんの41%は、
流産も2回以上経験されていたのです。
卵が自然に子宮に到着して
妊娠成立したのに育たない場合も、
卵を子宮に戻しているのに
育たない場合も、
卵、あるいは子宮、どちらかに
不都合があるということは
一緒なのです。
警告!
こんなに暑い日が続くと、
肺呼吸 と 皮膚 から、
少なくとも1日1リットルの水分が
蒸発しています。
尿として1日約1.5リットルの水分が
排出していますので、
1日2.5リットルの水分が必要なのです。
食事等で1日1リットルの水分が取れますが、
残り1日1.5リットル以上の水分を
飲み物として
取る必要があるのです。
妊活中、あるいは妊娠初期の方は、
絶対に気を付けてください。
あなたとあなたの赤ちゃんのために。。。
2018年7月7日(土曜日)の午後に
名古屋駅前のミッドランドスクエアにて
第19回「青クリの会」を開催しました。
今回の出席者の約8割の方が、
何回も体外受精・胚移植しているのに、
妊娠しない、あるいは化学流産、臨床流産
を繰り返されている方でした。
そのほとんどの方は、
その原因が いつも、
卵の老化、卵の質によるもの
と、説明されているようでした。
私が不育症の研究を開始した40年前も、
同じようなことが起こっていました。
流産する子、死産する子は
もともと流産・死産する子だった
と、説明されていたのです。
ところがその数年後より
流産児、死産児の染色体が
検査できるようになり、
染色体(遺伝子の塊)が正常ならば、
運命的に流産・死産する子ではなかった
ことになります。
つまり、子宮内に原因がある
ということになります。
この染色体検査の進歩により、
不育症の研究が
大きく前進するようになったわけです。
体外受精卵(胚)についても、
欧米の最新の
着床前(異数性)遺伝子検査
(NGS法によるPGT-A)
によると、
グレードの良い良好胚であっても、
年齢に比例しますが、
約50~80%も
偶然的な染色体の数の異常が
あるそうです。
ただ、ほとんどが偶然的異常ですから、
平均70%の異常率としても、
3回移植して不成功の場合、
3回とも胚の異常による原因の確率は
50%以下と計算されます。
従って、残り、
50%以上の確率で、
胚以外の子宮内環境に問題がある
と推測されるのです。
着床障害の可能性があるのです。
講演では、
以上のような総論から、
「基本を知りたい不育症」
「基本を知りたい着床障害」
について、説明しました。
また、最新情報として、
米国における生殖医療についても
お話ししました。
「過剰な炎症」は、危険因子ですが、
「適度な炎症」は、妊娠維持に必要である
可能性が高いこともお話ししました。
次回の「青クリの会」は、
12月9日(日曜日)午後の予定です。
次回が丁度、20回目の会となりますので、
これを最後として、
いったん定期的な講演会は
終了させていただきます。
開業して9ヵ月後の2009年2月より、
日常診療で日々感じていること、
最新の医療情報などを
ブログに書き始め、
9年と5ヵ月間が過ぎました。
その間、567の内容のブログを書きました。
写真も私が撮っています。
昨日の2018年7月4日に、
総アクセス数が100万人を突破しました。
一日に
平均295人のアクセス数です。
年々、多くの方が
私のブログを訪問されています。
本当に、ありがとうございます。
これからも不育症・着床障害で
悩んでいる方にとって、
少しでも助けになる内容を
書いていこうと思っています。
妊娠女性が抗SS-A自己抗体
を持っていると、
出産児に先天性心ブロックが発症する
可能性があることは、
以前(1983年)より報告されています。
抗SS-A抗体の保有率は
約1%であり、
抗体保有女性からの出産児の
約1%に、
先天性心ブロック児が発症すると、
推定されています。
近年、抗SS-A抗体の測定方法別と、
抗体価別の罹患率が判明してきました。
抗SS-A抗体の抗体価が高いほど、
先天性心ブロックのリスクが高まる
傾向にあるのです。
また、抗SS-A抗体陽性女性の
妊娠管理の方法も、
ある程度判明してきています。
抗SS-A抗体は
妊娠中期の死産にも
関係している可能性があります。
7月7日(土曜日)に「青クリの会」を
開催します。
今回は、できるだけ端的に、
お話ししてみようと思っています。
そのために、
「基本を知りたい不育症」
を、20の文 にまとめました。
「基本を知りたい着床障害」
を、23の文 にまとめました。
「青クリのピシバニール免疫療法」
についても詳しくお話しする予定です。
土曜日の午後ですが、
お時間があれば
ぜひご出席してください。
身体を守る免疫システムは、
メンタルの影響をすごく受けます。
イライラしていたら、
神経伝達物質の影響で、
免疫システムもピリピリしてきます。
凍結保存した受精卵が多くある方で、
毎月のように胚移植が繰り返され、
何も考えられず、
自分を見失っているように見える方が
いらっしゃいます。
体外受精クリニックの方針が
呪縛のようになっているのです。
すべてが卵の原因ですか?
他院での体外受精は意味ないのですか?
卵と子宮との関係は
不育症の領域が多くを占めていますが、
不育症の存在を否定されますか?
最近特に、
移植回数が10回以上になり、
年齢も40歳以上になり、
やっとの思いで、
当院を受診される方が増えています。
その多くの方は、
メンタル免疫系に
不都合が発生しているのです。
盲目的にガンバッテはダメですよ。
2010年に発売された 「まんがエッセイ本」、
人気作家の楠 桂さんが実体験に基づいて、
作家の鋭い目線により書かれた本です。
残念ながら、今では絶版になっていますが、
どういうわけか、最近また注目されてきており、
古本としても価値が上がっているそうです。
2012年頃までは、
何かとマスコミが報道してくれましたが、
今ではほとんど見かけません。
ただ、一部の自治体では、
不育症も不妊症と同じく、
助成金の対象になってきています。
また、最近(2015年報告)では
約20人に1人の割合で
体外受精により出産されていますが、
その分、体外受精で妊娠され、
さらに、流産を繰り返す方が
多くなってきているのです。
そのような現状のなか、
患者側からの医療現場への目線で
鋭く書かれているこのマンガ本が、
口コミで再び注目されてきている
のではと思っています。
https://manga-mokuroku.net/ninshin/over40yearsold/185/
上記のサイトに内容、感想等が書いてありました。
私と同じ年齢の
田舎の小さなお寺の住職さんが
今年の冬、亡くなりました。
お寺の経営が困難そうな状況でも、
夢を語ってみえました。
田舎ならではの永代供養を
計画されていたのです。
生きる知恵についても
よく話されていました。
「夢はいつも必要であること。
でも、今が一番大切な時間であること。
一日一日を心豊かに過ごすこと。
それが幸せというもの。」
死は身近なものですね。
あっけないものですね。
生きている今を大切にしなければ・・・。
自然妊娠できたのに、
その流産後、
なかなか妊娠できない方。
基礎体温を記録して、
排卵検査薬も検査して、
あるいは、
クリニックでタイミング指導等も受けて、
がんばっているのに、
なかなか妊娠できない方。
そんな方は、
いっったん
積極的な妊活を中止
してみてはどうでしょうか。
長く先が見えない中、
今の状況を悲観しないで、
少しでも日々、
何かの楽しみを見つけましょう。
回り道のような時間が
あなたのこころを癒してくれますよ。
まずは一休み、一休み。
焦ってしまうと、
いろいろな子宮内メッセージ物質が
乱れてしまい、
逆効果ですから。
新しい命は
神様からの授かりもの。
あせらずあせらず。
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