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611.こころ と からだ の変調

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611.こころ と からだ の...
排卵期に妊活した後、
あるいは、
卵を移植した後、

一週間ぐらい経過した頃より、

腹痛、不眠、イライラを
よく経験されている方は、

「生殖ストレス」

が、不育症・着床障害の
引き金になっている
可能性があります。


生殖ストレスが強いと、
ストレスホルモンが増加して、
免疫細胞が攻撃的になり、
血液は固まりやすくなり、
子宮内のラセン動脈(細動脈)は
細くなり、
子宮環境が受精卵にとって
悪化してしまいます。


この場合の治療には、
からだの治療だけでなく、
こころの治療も必要なのです。


ブログNo.573 の
「恵みの窓(ラセン動脈)の不思議」
も参考にしてください。



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610.子宮環境をイメージする

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610.子宮環境をイメージする
子宮はニワトリの卵ぐらいです。

膀胱と直腸の間にあります。

ほとんどが筋肉の塊です。

中は空洞で子宮内膜という
受精卵を育てるベッド
でおおわれています。

子宮内膜のベッドは卵巣からの
女性ホルモンで育ちます。


子宮の中は
膣腔を経由して外気と通じているため、

子宮の内膜には、
鼻の粘膜のように、

免疫細胞が多数集積しています。


その免疫細胞が
何らかの刺激で暴走すると、
受精卵(半分異物)を
攻撃してしまうのです。


また、子宮内膜には、
子宮動脈から
約120本のラセン動脈という
らせん状の細動脈が流れており、

その直径は妊娠初期に
約0.05mmと細く、
その血管壁は
神経線維と筋肉細胞で
構成されているため、

過剰なストレスにより
ラセン動脈が収縮して
虚血が起こってしまうのです。


ですから、
不育症と着床障害の検査として、
「同種免疫」と
「生殖ストレス」の状態
の検査が大切なのです。


検査項目については、
当院のホームページの
「治療内容」の中の
「不育症・着床障害の検査項目」と
「生殖精神分析」
をチェックしてみてください。



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609.青クリ説明会

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609.青クリ説明会
当院の具体的な検査や治療方法等
について、

5月25日(土曜日)の午後1時より
約1時間、説明会を開催します。


昨年までの「青クリの会」は、
不育症と着床障害について
総合的に講演していましたが、

今回からは、

当院の特徴的な
「同種免疫異常」と
「生殖ストレス」の
具体的な検査と治療を含めて、

説明会を開催します。


これから当院を受診しようか
検討されている方に向けての
説明会です。


説明会の予約を開始しましたので、
当院ホームページの
「ご相談と情報」のなかの
「青クリ説明会」を
チェックしてみてください。


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608.妊娠不成功と子宮内フローラの関係

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608.妊娠不成功と子宮内フロ...
2015年に子宮内にも善玉菌(乳酸菌類)が
いることが報告され、
2016年には、子宮内フローラが乱れていると、
(乳酸菌が減少して悪玉菌が増えていること)
体外受精の結果が悪くなる
ことが報告されました。


その理由として、
子宮内フローラが乱れ雑菌が増えると、
子宮内膜の免疫細胞が攻撃的になり、
受精卵(半分異物)も攻撃してしまう
からではないかと考えられています。


2018年、東京のある体外受精クリニックが、
92例の体外受精患者さんの
子宮内フローラの調査結果を報告しています。
(Reprod Med Biol, 2018)

その結果は、
56例が乳酸菌90%以上であり、
(うち9例は抗生物質と乳酸菌で治療した)
36例が乳酸菌90%以下で雑菌が10%以上
であったそうです。

その両群の妊娠率は
凍結胚盤胞の移植あたり、
36.3%と34.7%であり、
有意な差はなかったとのことでした。


結論として、
この検査の明らかな有用性は
確認されませんでしたが、
子宮内フローラの状態を知ることは、
着床率の改善に意義があるとの
ことでした。


私見として、
子宮内の免疫細胞の状態を知り、
その状態を改善することが、
本質ではないかと思います。


当院では、
ナチュラルキラー(NK)細胞活性を含めた
5種類の「同種免疫」検査が
検査可能です。


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607.生化学的妊娠 も 流産!?

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607.生化学的妊娠 も 流産...
予定生理日前後に
妊娠薬が陽性になり、

その後、生理のような出血に
なってしまった。

産婦人科を受診する前に、
生理のような出血になってしまった。


これは、生理 なのか、
流産 なのか?


先月の日本不育症学会の
ゴッディン教授の講演において、

ヨーロッパ生殖学会の
2018年不育症ガイドラインでは、

生化学的妊娠、
化学流産も、
一つの 流産 として扱う

とのことでした。


日本では、
超音波検査で胎嚢が確認される前の
流産は、
生化学的妊娠 として扱い、
流産の回数 には入れないと、
学会で決められていますが、

ヨーロッパでは、
流産 として
流産の回数 にも入れるようです。


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606.着床障害にERA検査は有用か?

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606.着床障害にERA検査は...
先月の日本不育症学会において、
東京の体外受精施設より、
着床障害におけるERA検査の
有用性に関する研究報告がありました。

ERA検査は子宮内膜着床能検査として、
「着床の窓」を知るための新しい検査です。

移植予定の日に子宮内膜を採取して、
236個の発現遺伝子を調べて、
「いつ移植したら良いか」
を判定する検査です。


研究結果は、
ERA結果に基づく至適移植時期に
胚移植を行った23周期のうち、
8周期(35%)が妊娠し、

その妊娠8周期のうち、
3周期(13%)が妊娠継続し、
5周期は流産したとのことでした。


この妊娠成績については、
有意に良いとも言えないので、
今後の検討が必要との
結論でした。



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605.不育症の高品質な臨床研究はない

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605.不育症の高品質な臨床研... 605.不育症の高品質な臨床研...
先日の日本不育症学会において、
ヨーロッパ生殖学会の
不育症ガイドラインをまとめた
オランダのゴッディン教授の講演のなかで、

人間の不育症研究に関する
高品質な証拠に基づいた
臨床研究結果は一つもない
と報告されていました。


私も30年以上の不育症の
臨床研究の実績がありますが、
ほぼ同感です。


不育症の原因には、
精神的な要因が
少なからず混在しており、

そこに、遺伝的な運命的な
偶然的危険因子もあり、

免役、ホルモン、
凝固、子宮形態異常の
身体的検査だけでは、
不育症の本態を説明できないのです。


ですから、
ヨーロッパ生殖学会の
不育症ガイドラインでは、

不育症の治療として、
すべての身体的治療に、
支持的精神ケアーの併用が
推奨されていました。


支持的精神ケアーは、
言うは易く、
行うは難しくで、

信頼感と安心感を生み出す
態度と、
技法(知識と経験)が必要なのです。



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604.第一回日本不育症学会のご報告

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604.第一回日本不育症学会の...
2019年3月30日に
日本で初めての不育症学会が、
名古屋市立大学の杉浦真弓教授により、
名古屋で開催されました。

私も監事として参加しています。

不育症の研究成果は、
古くは1980年代初めより、
日本生殖免疫学会で発表されており、
その後、
日本不妊学会(後の日本生殖学会)、
日本人類遺伝学会、
日本生殖内分泌学会等で、

各分野別に発表されています。

いわば縦割り医学です。


今回、日本で最初の
女性産婦人科教授である
杉浦真弓先生が、

不育症という病態に関する
すべての分野を統合して、
不育症学会を立ち上げたことは
ひとつのターニングポイントになる
と思いました。


現在の日本の
不育症の臨床研究のリーダーである

東京大学主任教授の
藤井知行先生、
日本医科大学主任教授の
竹下俊行先生、
神戸大学主任教授の
山田秀人先生が、

学会の理事として、
学術集会を運営されています。


第一回の不育症学会が終わって、
参加された主な先生からは、

「いろいろな方面からの研究成果が聞けて、
素晴らしい学会だった。」
「なんでこれまで不育症学会がなかったのか、
これは良い学会だ。」

などと、感想を聞いています。


私も、
不育症研究のため、
1982年の第二回生殖免疫研究会から
参加している身として、
非常に意義深い学会だと感じました。


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603.頭の中は今の事を8割に

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603.頭の中は今の事を8割に
授かる予定の子供の名前まで、
すでに考えてしまっている。

それなのに、
なぜ、授からないのか。

これからのこと、
いろいろ考えすぎて、
心配で心配で、
こころが壊れそうなとき、

この先の事より、

今の事をもっともっと考える。


今の自分のこと。

今、生活の状況は?

今という時間が最も大切です。

今の自分の環境を
少しでも良くしていきましょう。


この先の事は、
頭の中の1割、

過去の事も、
頭の中の1割、

今の事が8割ですよ。


今が一番大切ですから。

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602.アレルギー性子宮内膜炎

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602.アレルギー性子宮内膜炎
アレルギー性鼻炎のひどいとき、
綿棒で鼻腔を突っつくと、
出血してきます。

充血しているのです。

粘膜の炎症が起こっていれば、
毛細血管は拡張し局所の血流が増加して、
むくんでいるのです。

毛細血管はもろくなっているのです。


妊娠した子宮内でも、

胎児側由来の
胎盤になる細胞(絨毛細胞)が、
アレルゲンとなり、

子宮内の免疫細胞が
過剰に反応してしまえば、

アレルギー状態になり、

子宮内膜がむくんで、
出血しやすくなってしまいます。


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