604.第一回日本不育症学会のご報告
4月
8日
日本で初めての不育症学会が、
名古屋市立大学の杉浦真弓教授により、
名古屋で開催されました。
私も監事として参加しています。
不育症の研究成果は、
古くは1980年代初めより、
日本生殖免疫学会で発表されており、
その後、
日本不妊学会(後の日本生殖学会)、
日本人類遺伝学会、
日本生殖内分泌学会等で、
各分野別に発表されています。
いわば縦割り医学です。
今回、日本で最初の
女性産婦人科教授である
杉浦真弓先生が、
不育症という病態に関する
すべての分野を統合して、
不育症学会を立ち上げたことは
ひとつのターニングポイントになる
と思いました。
現在の日本の
不育症の臨床研究のリーダーである
東京大学主任教授の
藤井知行先生、
日本医科大学主任教授の
竹下俊行先生、
神戸大学主任教授の
山田秀人先生が、
学会の理事として、
学術集会を運営されています。
第一回の不育症学会が終わって、
参加された主な先生からは、
「いろいろな方面からの研究成果が聞けて、
素晴らしい学会だった。」
「なんでこれまで不育症学会がなかったのか、
これは良い学会だ。」
などと、感想を聞いています。
私も、
不育症研究のため、
1982年の第二回生殖免疫研究会から
参加している身として、
非常に意義深い学会だと感じました。