2015年に子宮内にも善玉菌(乳酸菌類)が
いることが報告され、
2016年には、子宮内フローラが乱れていると、
(乳酸菌が減少して悪玉菌が増えていること)
体外受精の結果が悪くなる
ことが報告されました。
その理由として、
子宮内フローラが乱れ雑菌が増えると、
子宮内膜の免疫細胞が攻撃的になり、
受精卵(半分異物)も攻撃してしまう
からではないかと考えられています。
2018年、東京のある体外受精クリニックが、
92例の体外受精患者さんの
子宮内フローラの調査結果を報告しています。
(Reprod Med Biol, 2018)
その結果は、
56例が乳酸菌90%以上であり、
(うち9例は抗生物質と乳酸菌で治療した)
36例が乳酸菌90%以下で雑菌が10%以上
であったそうです。
その両群の妊娠率は
凍結胚盤胞の移植あたり、
36.3%と34.7%であり、
有意な差はなかったとのことでした。
結論として、
この検査の明らかな有用性は
確認されませんでしたが、
子宮内フローラの状態を知ることは、
着床率の改善に意義があるとの
ことでした。
私見として、
子宮内の免疫細胞の状態を知り、
その状態を改善することが、
本質ではないかと思います。
当院では、
ナチュラルキラー(NK)細胞活性を含めた
5種類の「同種免疫」検査が
検査可能です。
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