《囈(31)“懐かしの高山植物(1)!?!”❖21-249》

尾瀬ヶ原より高度が少し高い位置... 尾瀬ヶ原より高度が少し高い位置にある大江湿原、尾瀬ヶ原より1週間以上開花が遅い。
ヤナギラン(柳蘭) アカバナ科... ヤナギラン(柳蘭) アカバナ科(Onagraceae) 
学名:Epilobium angustifolium L.
Chamerion angustifolium (L.) Holub subsp. angustifolium   
英名:fireweed
(大江湿原・・・借り物画像)
《囈(31)“懐かしの高山植物...
上2枚の画像は、西欧山岳地帯で... 上2枚の画像は、西欧山岳地帯でよく見かけるヤナギラン属。
Epilobium dodonaei subsp.(スイス・ベルニナ山麓エンガディン高原)
南アルプス・北岳周辺で観られる... 南アルプス・北岳周辺で観られる、ヒメヤナギラン(姫柳蘭)別名:キタダケヤナギラン)


ヒメヤナギラン (姫柳蘭), ... ヒメヤナギラン (姫柳蘭), キタダケヤナギラン (北岳柳蘭) Dwarf Fireweed, River Beauty Willowherb (Chamerion latifolium, Epilobium latifolium)ーー画像は借り物ーー
《”自然保護運動家が好んだ柳蘭”》
ヤナギラン(柳蘭);
尾瀬沼東の大江湿原、そこには、茎高3mもの柳蘭が見える。
あの光景をして、“柳蘭の丘”と命名された御仁がおられた。
ヤナギランという植物、花が下~上へと順次咲きあがっていく。
雄蕊だけの花が先に開き(熟して花粉を出し)花粉を出し終えると、
雌蕊の花先が熟して十字に開いて柱頭が現れ受粉する。
なんとも不思議な、自家受粉を避ける仕組み!?!
雄蕊が熟す間を雄性期、雌蕊が熟す間を雌性期という由。
こうした仕組みを雄性先熟と呼び、変った生態をみせる植物が柳蘭。
草名の由来は、葉が柳に似て、かつ花が蘭のように美しいことから。
北米では山火事跡に大発生することがあり、fireweedと呼ばれている由。
柳蘭、茎は直立し分枝しない。根茎は太く、長く伸びて群生する。
葉は互生で披針形、細かい鋸歯あり。葉柄はなく、裏面は帯白色。
紅紫色の花は、直径4㎝前後。花は、下から上へと咲きあがる。
花弁は4枚、長さ1~1.5cmの倒卵形で先は円く短い爪がある。
萼片4個、長さ1.5cmの線形で4個、外面に屈毛が生え、花と共に落ちる。
雄蕊は8個で雌蕊より先に熟して花粉を出す。雌蕊は1個。
初め曲がった雄蕊の葯が裂開したときに直立し、のちに4裂して反り返る。
園芸植物の様に艶やかな花、夏の高原を代表する花として登山者に人気だ。

欧州アルプスの標高2000m辺りで自生しているエピロビウム・フレイスケリ。
茎高20~40cmで日当たりの良い岩礫地や氷河の推積土の上などに群生。
その光景を若い時、実際に目にした。可憐な花、の一言だった、と思い出す。
又、柳蘭似で茎高低く4~30cmで花が大きい姫柳蘭(キタダケヤナギラン)がある。
日本には自生していないと言われた昔だが、昭和61年に北岳で発見された。
葯が裂開する前から花柱は反り返っている。実際に見たものが同種か否か??

僕にとって思い出深い大江湿原にある柳蘭の丘(初めて行った頃は無名だった)。
病弱だった小学3年生の夏、両親と大学生、総勢10名で尾瀬の植物観察に行った。
鳩待峠~山の鼻小屋泊~龍宮小屋泊~長蔵小屋泊~沼山峠。
植物観察が目的の山歩き、植物写真撮影が目的だった故、ゆっくりと歩けた。
長蔵小屋周辺で遊びまわった思い出はあるが、はっきりと覚えていない。
それにしても山行中、出会った登山者は、数名だった。今では!?!
長蔵小屋で親達が何か話をしていた間に大江湿原を小屋の人が案内してくれた。
そこは、長蔵小屋創設者の故平野長蔵さん一族の墓所がある神聖なる場所。
しっかり覚えていないが、大学生になっって親から聴いた事等、然と記憶にある。
故平野長蔵さんの御子息でもある故平野長英氏が命名した“柳蘭の丘”。
平野長英氏のご子息、長靖氏、このお二人は、自然保護運動の先駆者。
今ある尾瀬の環境保全に尽力されたが、長靖氏は、36歳の若さで遭難死。
環境庁が創設され初代長官が残した第一の功績に尾瀬の環境保全がある。。。!
その保全に奔走されていた長靖氏の遭難死は、言葉をもてなかった。
令和参年(皇紀2681年)9月5日、記」

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《囈(30)“青春時代に見た高山植物(3)!?!”❖21-248》

ツクモグサ(九十九草)科(Ra... ツクモグサ(九十九草)科(Ranunculaceae)
学名: Pulsatilla nipponica
稜線の脇でひっそりと咲いている... 稜線の脇でひっそりと咲いている。眼下に見えるは、清里・野辺山高原。
《南八ヶ岳・赤岳周辺の花!?!》
ツクモグサ(九十九草);
八ヶ岳で特筆される高山植物は、ツクモグサだろう。本州では八ヶ岳と白馬岳で自生する。
八ヶ岳の赤岳から硫黄岳間、特に「横岳」周辺の西斜面に集中して 自生している。
学名通り日本固有種。あとは北海道の数山にしか自生していない希少な植物。
八ヶ岳の稜線付近では、6月上旬から咲き始め7月頃まで花を見せてくれる。
北海道の利尻山、ポロヌプリ山、ニセイカウシュッペ山、ニペソツ山、芦別岳、ピパイロ岳、
そこから 東北の山々には存在せず、八ヶ岳・後立山連峰にのみ、不思議だ。
又、ツクモグサは梅雨時に咲くが、雨や曇りだと花は開かない。故に中々お目にかかれない。
草丈15cm。花の直径約3cmでニンジンのように細かく裂けた掌状の葉がある。
葉は3枚輪生、花弁状の萼の外側には軟毛が密生している。
花茎の先端に1個、上向 きに2.5~3cmの淡黄色の6弁花(花弁状の萼片)をみせる。
オキナグサより花は大きく、花茎も葉も咲き初めは長毛 に覆われるが、やがて無毛になる。
漢字名の「九十九草」、この花を八ケ岳で発見した山草愛好家の城数馬(じょう・かずま)が、
敬愛した父の名「九十九」を付けたと言われている。
城 数馬は1864(元治元)年に久留米藩士の家に生まれた。
司法省法学校を経て帝国大学法科大学仏法学科を卒業し弁護士として活躍した人物。
山・野草の愛好家で日本山岳会の創設(1905年)にも参加した山屋でもあった。
東京大学理学系研究科附属植物園日光分園(通称、日光植物園)の開設 にも参加している。
八ヶ岳では、ツクモグサを始めウルップソウ、ミヤマツメクサ、クモマナズナ等の新種を発見。
多くの植物愛好家が”花の山”八ヶ岳を登るき っかけをもたらしたと言われている。

八ヶ岳では、まだ沢筋に雪が残っている時期に稜線でひっそりと咲いている。
だが、麓から稜線(自生地)までは短時間で到達できる(登山自体難しくない)。
そんな利便性で心ない登山者・写真撮影者が増えていると聞く。
安易に登山道を離れ山中を歩きまわることはやめて欲しく希する。
九十九草開花頃は、多くの高山植物はまだ発芽していない。
高山植物は、繊細だ。一寸踏むだけで、成長直前の新芽には大きなダメージ。
登山道においても植物を踏まないように慎重であって欲しい。
「令和参年(皇紀2681年)9月4日、記」
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《囈(29)“初めて見た高山植物(2)!?!”❖21-247》

《囈(29)“初めて見た高山植...
ミヤマオダマキ(深山苧環) キ... ミヤマオダマキ(深山苧環) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Aquilegia flabellata var. pumila
Aquilegia flabellata Siebold et Zucc. var. pumila (Huth) Kudo
Aquilegia japonica Nakai et H. Hara
別名:ヒメオダマキ
《南八ヶ岳・赤岳周辺の花!?!》
ミヤマオダマキ(深山苧環);
ヤマオダマキ  や オオヤマオダマキ  の高山種。園芸種としても低地で栽培されている。
草丈10~25cm。茎は直立し分枝しないか、上部で分枝する。
根元から出る葉は数個で2回3出複葉。小葉は扇形で先は浅く裂ける。
葉柄は長さ3.9~19㎝。葉表は無毛、葉裏は無毛~わずかに有毛。
側小葉は斜めにつき扇状~倒卵形。中央の小葉は広倒卵形~扇状で3裂し鈍い歯がある。
花序は1~3個の花をつけ、苞は線状披針形、長さ4~7㎜、1~3裂する。
花は直径4㎝前後。小花柄は長さ1~2.5㎝。萼片は傘上に広がり青紫色で楕円状倒卵形。
花弁は青紫色~白色~黄白色、ほぼ直立し、広惰円形、長さ0.7~1.2㎝、先は鈍い。
距は紫色、広長惰円形、先は鉤状に内側へ巻き、蜜をためる。。
雄蕊は花弁とほぼ同長。仮雄蕊は白色、長さ約8㎜。雌蕊5個、無毛。子房は長さ約6㎜。
和名は花の形を、昔、麻糸を巻いた苧環に例えた。高山・夏山を彩ってくれる花。
礼文島では海の近くに群落を作って咲いている。本州高山ではここまで群落にならない。
ヤマオダマキ Aquilegia buergeriana は萼片が紫褐色。距があまり曲がらない。
山に生えるオダマキにはもう一つヤマオダマキがあり、山地の草原や林縁に生えている。
花色は赤紫色で丈も大きい。どちらもキンポウゲ科の例に漏れず有毒。
※      ※      ※      ※      ※
高校1年の夏、林間学校??で八ヶ岳山麓の清里に滞在したおり赤岳登山をした。
引率主任の先生は、物理学校(現東京理科大で山岳部のキャプテンを務めた山男だった。
その先生に高山植物を教えて頂いた。更には、卒業するまで色々とご指導頂けた。
八ヶ岳は、高山植物の宝庫。出かける前に両親から資料等、色々教わり出掛けた。
「令和参年(皇紀2681年)9月3日、記」
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《囈(28)“初めて見た高山植物(1)!?!”❖21-246》

赤岳稜線近くの長之助草。 赤岳稜線近くの長之助草。
チョウノスケソウ(長之助草) ... チョウノスケソウ(長之助草)     バラ科(Rosaceae)
学名:Dryas octopetala var. asiatica
別名 ミヤマグルマ、ミヤマチングルマ
赤岳稜線から見える清里高原??... 赤岳稜線から見える清里高原?? 隔世の感がある。






《南八ヶ岳・赤岳周辺の花!?!》
チョウノスケソウ(長之助草);
高山の砂礫地や岩場に生える落葉小低木で6月下旬から7月に花を見せる。
根は岩の隙間に入り、枝は地をはいよく分枝してマット状に広がる。
新葉が展開しても枯れた古い葉が落ちずに残っている。
葉は、互生し革質で長楕円形で1~2.5cm、鋸歯の先も葉身の先も円い。
表面は深緑色で6-8対の側脈に沿ってへこみ、縁が裏面にやや巻き込む。
あたかもぴかぴかの小判のように見え、花のない時期でも葉を見ればそれと分かる。
裏面に綿毛が密生して純白。葉柄は長さ1-2.5cmで短い軟毛がある。
枝先に直径2~3cmの白色~黄白色の花が1個つく。花柄は長さ3~10cmで直立する。
花弁は長さ1~1.5cm、幅5-7mmの楕円形でふつう8枚、中には7枚または9枚もある。
雄蕊と雌蕊は長さ5~6mmで多数ある。萼は短い軟毛が生え萼片は花弁と同数で披針形。
花名は、ロシアの植物学者カール・ヨハン・マクシモビッチが日本の植物を調べる為、
岩手県紫波町出身の須川長之助に採集を依頼し、未見植物の一つに彼の名を冠した。
チングルマの花弁を増やした姿に映る、それ故、高山帯に見えるミヤマチングルマともいう。
※      ※      ※      ※      ※
高校1年の夏、林間学校??で八ヶ岳山麓の清里に滞在したおり赤岳登山をした。
引率主任の先生は、物理学校(現東京理科大で山岳部のキャプテンを務めた山男だった。
その先生に高山植物を教えて頂いた。更には、卒業するまで色々とご指導頂けた。
八ヶ岳は、高山植物の宝庫。出かける前に両親から資料等、色々教わり出掛けた。
「令和参年(皇紀2681年)9月2日、記」


  



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《囈(27)“フランス菓子と自転車レース!?!”❖21-245》

1990年代のパリ ブレスト ... 1990年代のパリ ブレスト ケーキ。
蛭町裕司(コム・アン・プロバン... 蛭町裕司(コム・アン・プロバンス)氏創作ケーキ。
パリ・ブレスト ア・マ・ファソン!!“パリ・ニース”って感じ。





JR横須賀駅脇に広がるヴェルニ... JR横須賀駅脇に広がるヴェルニー公園。
海上自衛隊艦船も目の前でみれる... 海上自衛隊艦船も目の前でみれる公園。
今注目の“いずも”も見れる。 今注目の“いずも”も見れる。
すぐ脇は、在日米海軍基地でもあ... すぐ脇は、在日米海軍基地でもある。
《”PARIS・BREST”ホールケーキと横須賀市!?!》
暑い夏も終わるか???こんな季節感、若い頃を思い出す。
1964年、東京オリンピックを目前にした夏から秋の出来事。
湘南の海、江ノ島は、オリンピックヨット会場として活気に満ち溢れ。
24吋ランドナー(自転車)に乗ってあちこち、写真を撮りに回っていた。
わくわく・・35mm、50mm、135mm、生意気にも携えて(総て親のを拝借)。
高校写真部での活動。三浦半島の自然は、よか場所だった。
交通費は、ゼロ。己の足で懸命に稼いで、、鎌倉から4~50kmは楽々。。。!
おかげで、ミヤタ(自転車製造・茅ヶ崎市)の工場にも出入りさせてもらえた。
そこで知ったのが世界の自転車レース。当時は、強く関心を持たなかったが。
自転車は、交通手段。ロードなんて、高価で手がでなかったし非実用的で。
大学生になっても時折、自転車通学。身体トレーニングも兼ねて一石二鳥だった。
自転車ロードレースに関心を持ったのは、ケーキ屋さんでの会話からだ。
六本木に開店したばかりの仏蘭西菓子店オーナー、A.ルコントさんに聴いた。
お店の2階は、サロン・ド・テ(喫茶店!?!)でお菓子を食べながら、
ツール・ド・フランス(自転車ロードレース)の事も詳しく教えてもらった。

今年もツール・ド・フランス(ロードレース)が行われた(2021/06/26~07/18)。
初日の出発地は、フランス西端フィニステール県(地の果て県)ブレスト。
出発点が、ここブレストなのは、大会史上4回目、前回は2008年だった。
仏蘭西菓子のおかげでレースに関心を持ち始め、こんにちがある。
1968年12月六本木にフランス菓子専門店「A.ルコント」が開店した。
日本で初めてのフランス人パティシエの仏蘭西菓子専門店。
このお店のオーナーシェフパティシエが、“Andre Lecomte”さん。
この方に菓子「パリ・ブレスト」や「ツール・ド・フランス」を教えていただいた。
このケーキ、”パリ・ブレスト”は、ツール・ド・フランス(Tour de France)縁のお菓子。
ツールの前身(モデル)レースが、1891年に「パリ・ブレスト・パリ」(PBP)で行われた。
パリ~ブレストの往復、約1200kmを90時間以内に往復する。
伝統菓子の名称由来は、諸説あるがこのレースの開催を記念して作られたが有力な説。
パリのロングイユ通り(コース沿道)にあった「メゾン・ラフィット」という菓子店の職人、
ルイ・デュラン氏が考案したと伝えられている。
※      ※      ※
ツール・ド・フランスは、スポーツ新聞ロト(L'Auto・今のレキップ紙)が、
ライバル紙に対抗して企画されたのが始まり。
自転車レースを企画していた他社とは、ル・プティ・ジュルナルがパリ~ブレスト往復、
ヴェロ紙がボルドーパリを主催していた。
この中で最も古いのが”パリ・ブレスト・パリ(Paris-Brest-Paris,PBP)”、
1891年に第一回大会が開催されている。
このレースをモデルに出来たのがツール・ド・フランス、つまりは、フランス一周レース。
※      ※      ※
”A.ルコント”さんは、東京オリンピックの仏蘭西菓子シェフとして来日された方。
以後、終生、日本で仏蘭西菓子発展に寄与された方である。
当時、自転車で訪れ2階のサロン・ド・テで飲食する者などいなかった??
頂いているケーキに色々と解説をしてくださった。その一つが「パリ・ブレスト」だ。
リング状に絞ったシュー生地にクレーム・プラリネを挟んだリング状ホールケーキ。
その姿は、自転車の車輪をイメージしている(直径30cmはあっただろう)!?!
上には、アーモンドスライスをたっぷりとあしらって。。。
又、上にアーモンドが無く中にクレーム・シブーストを使ったものはパリ・ニースと呼ぶ由。
中に挟むクリームにもイタリアンメレンゲを加えた軽いバタークリームを使ったり、
カスタードを加えたり、シャンティを加えて軽やかにしたり。。。
お店によって、シェフによって少しずつアレンジされて楽しい。
*パリ・ブレストそしてパリ・ニース・・共に現役のロードレ-ス*
(パリ・ブレストは、今はブルベ(Brevets)スタイルで開催されている。
タイムや順位ではなく、制限時間内での完走を認定するアマチュアレース!?!)

A.ルコントさんは、正統派の菓子職人。こだわりも凄かった!!
バースデーケーキをお願いすると、四角いケーキが常、マジパンを使ったものとか。
また、バタークリームを多用されていたと記憶する。実に美味だった。
そして僕の最も好きだったものにルコント特製??のクロワッサン、絶品だった。
懐かしく思いだすが、淋しい限りだ(年老いた証かもしれない)。。

前話が長過ぎたが、今年のツール・出発点がブレストということでパリ・ブレストケーキを。
思い立って、ルコントさんのお弟子さん蛭町裕司(コム・アン・プロバンス)さんに注文した。
氏のイメージで作ってくださったホールケーキ、パリ・ニース的で美味のひとこと!!

ブレスト市と云えば、横須賀市が姉妹都市として交流している。
日本の近代化に貢献した横須賀製鉄所。その創設に尽力した二人の偉人。
幕末の勘定奉行小栗上野介忠順と仏海軍造船技師フランソワ・レオンス・ヴェルニー。
ヴェルニーが勤務した仏蘭西海軍工廠があるブレスト市と横須賀市は姉妹都市となった。
提携して50周年以上になるが、ヴェルニーを記念してJR横須賀駅前に公園ができている。
戦後、臨海公園と呼ばれていた所を整備して、ヴェルニー公園と謳っている。
海上自衛隊基地、在日米海軍基地、そして国防の要、防衛大学校もある横須賀市。
我が青春時代の東京オリンピック、老人としての今回の東京オリンピック。
2大会を見る経験!!と楽しみにしていた異国の友だが、再会は延期。
オリンピックに関係なく機会を持ちたいと祈り希しているところ。 
「令和参年(皇紀2681年)9月1日、記」

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《眼福(207)“秋を思える花(2)!?!”❖21-244》

《眼福(207)“秋を思える花...
シラヤマギク(白山菊) キク科... シラヤマギク(白山菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Aster scaber Thunb. ex Murray
別名: ムコナ(婿菜)
茎高・・葉の付き具合がよく分か... 茎高・・葉の付き具合がよく分かる。
借り物画像。
《”白山菊!?!”大和市泉の森❖’21/08/30❖》
シラヤマギク(白山菊);
混同し易い植物にヤマシロギク があるが、ヤマシロギクをイナカギクと呼び区別する。
茎や葉に短毛が生えざらつくシラヤマギク。葉は下方ほど、大きく、葉柄も長い。
下部の葉は、長さ10~20㎝、幅10~20㎝の心形。葉柄は長さ10~15㎝で翼がある。
葉の鋸歯は不規則で粗く、やや重鋸歯状。上部の葉は先が尖った卵形で小さい。
頭花は白色、直径約2㎝、舌状花は4~9個、数が一定せず、まばらにつく。
総苞は直径5~6㎜、鐘形、総苞片は3列。茎高1-1.5m位、筒状花の花冠は長さ5.5mm位。
ムコナ(婿菜)とは、ヨメナ に対して付いた名前で、若芽は、春の山菜として用いる。
7~8年前、泉の森では9月2週位に開花しているのを確認した。開花が早まったのは確か。
谷川岳西黒尾根、標高1,600mあたりで10月上旬に見た記憶がある。
令和参年(皇紀2681年)8月31日、記」










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《眼福(206)“秋を思える花!?!”❖21-243》

《眼福(206)“秋を思える花...
マツムシソウ(松虫草)    ... マツムシソウ(松虫草)    スイカズラ科 (Caprifoliaceae)
学名:Scabiosa japonica Scabiosa
Scabiosa japonica Miq.
別名:スカビオサ・ジャポニカ


子供の頃、霧ヶ峰高原に行った時... 子供の頃、霧ヶ峰高原に行った時の行動記録(母の日記)に松虫草の名と写真があった。
その当時は、未だモノクロ主体で、カラー写真とは言わず“天然色写真”と呼んでいた。
植物愛好家は、スケッチ・絵具で色を加えた。形を白黒写真で記録した。
高原は、そろそろ秋風が・・・!... 高原は、そろそろ秋風が・・・!!




《”松虫草!?!”大和市西鶴間❖’21/08/30❖》
マツムシソウ(松虫草);
和名の由来はマツムシの鳴く頃に花が咲くことからと言われている。日本固有種。
キク科植物と異なり、萼や被萼(小苞)があり葯が離生し花冠から突き出る。
葉は対生、羽状に深裂する。上部の葉は裂片が狭く、下部の葉は広い。
頭花の基部の総苞片は葉状、線形。頭花は直径約4㎝、淡青紫色。花床に鱗片がある。
頭花中心部は筒状、花冠先が5裂。周辺花は、2唇形の舌状、下唇3個の裂片が大きい。
全て両性の雄蕊、先熟。雄蕊4個、葯が紫色、花冠~突き出る。雌蕊1個、柱頭は頭状。
花冠の基部に萼があり、萼片は5~8個、刺状、果時にも残る。
子房は下位、盃形の8肋のある被萼(小苞)に包まれている。
茎高は、1m程。属名の”Scabiosa”は、ラテン語の「scabiea(疥癬・かいせん)」。
昔、皮膚病の治療に使われたことによる由。”japonica”は、日本固有種「日本の」意。
秋風の吹く高原、すらりとした草姿で優雅にそよぐ薄紫色の美しい花に相応しい花言葉。
令和参年(皇紀2681年)8月30日、記」







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《眼福(205)“散歩途中で見た・・小舞い花!?!”❖21-242》

《眼福(205)“散歩途中で見...
ハシカグサ(麻疹草) アカネ科... ハシカグサ(麻疹草) アカネ科 (Rubiaceae)
学名:Hedyotis lindleyana var. hirsuta
Hedyotis lindleyana Hook. var. hirsuta (L. fil.) Hara





《”麻疹草!?!”大和市林間❖’21/08/27❖》
ハシカグサ(麻疹草) ;
茎のようなランナーを地面に伸ばして広がり、節から根を出し、そこから茎が立ち上がる。
それにしても小さな花なので、気をつけて探さないと目につかない。
花の大きさは3~5mm。白く目立たない。病気のハシカ(麻疹)に由来する由!?!
葉が乾くと赤褐色に変る。ハシカの発疹が乾くにつれ、赤褐色に変わることに関連??
湿った日陰の道端で見掛ける。茎は柔らかく地を這って広がり、斜めに立ち上がる。
葉は対生、長さ2.5cm前後、幅1.5cm位の卵形~狭卵形で全縁、両面に軟毛がある。
先は尖り基部は狭まって0.5-1.5cmの柄となり側脈は4-5対。
葉柄基部の左右の托葉が合着して膜状になり、縁は細く裂ける。
花は小さく、直径約2㎜、葉脇に2~4個固まってつく。花冠は白色で筒状、先が4裂する。
雄蕊4個、花冠の内面につき、花糸が短い。雌蕊の花柱2個、基部は花盤がとりまく。
萼は花冠の裂片より大きく、長い軟毛が生える。痩果は直径約3㎜の球形。
日本海側に分布する葉や萼片に毛がないものは別種のオオハシカグサ。
令和参年(皇紀2681年)8月29日、記」






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《眼福(204)“散歩途中・藪の花!?!”❖21-241》

《眼福(204)“散歩途中・藪...
《眼福(204)“散歩途中・藪...
カエデドコロ(楓野老)   ヤ... カエデドコロ(楓野老)   ヤマノイモ科(Dioscoreaceae)
学名:Dioscorea quinqueloba Thunb.





《”楓野老!?!”大和市林間❖’21/08/27❖》
カエデドコロ(楓野老);
中間や先端の葉は ヤマノイモ 、 オニドコロ 、 イズドコロ の葉のように3裂の矢じり型
オニドコロやヤマノイモの仲間だが、葉の形がカエデに似る。
だが、カエデに似るのは根元に近い葉だけで上部のほとんどは矢じり型。
葉は互生し、卵心形、掌状に5~7分裂し先は尖り裂片は丸い。
形の変異が多く、分裂しないものも、多数分裂するものもある。
葉柄の基部は太くなり、1対の刺(小突起)がつく。雌雄異株。
雄花は長い垂れ下がった総状花序に多数つき、花冠は黄色、6裂し、雄蕊6個。
雌花は垂れ下がった細い花序にまばらにつき、花が小さく、惰円形の子房がある。
ヤマノイモに混じって生えている事もあり、花期以外は葉の裂片がないと見誤りやすい。
ヤマノイモのさく果は下向きにつき円形となる。
オニドコロのさく果は上向きにつき、種子の片側にのみ翼がある。
「令和参年(皇紀2681年)8月28日、記」





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《眼福(203)“散歩途中で見た・・可愛い花!?!”❖21-240》

《眼福(203)“散歩途中で見...
《眼福(203)“散歩途中で見...
《眼福(203)“散歩途中で見...
《眼福(203)“散歩途中で見...
インゲン(隠元)     マメ... インゲン(隠元)     マメ科 (Fabaceae/Leguminosae)
学名:Phaseolus vulgaris
別名: サイトウ(菜豆)、サンドマメ(三度豆)、サヤインゲン




《”隠元!?!”大和市林間❖’21/08/27❖》
インゲン(隠元);
徳川四代将軍家綱の時代に中国より伝来したと伝わっている。
中国福建省から渡日した隠元隆琦禅師により持たされた、と。。。
平安時代より食べられてきた ササゲ と比べ味が良いと思っているが!!
サヤの中に出来る豆をインゲン豆、若い時期に食べるサヤを、サヤインゲンと言う。
植物名としてはインゲン(隠元)が正当か。。。!
夏、マメ科特有の舌状的な、スイトピーに似た小花を咲かせる野菜。
緑色の若鞘(鞘インゲン)を茹でて、ゴマ(胡麻)和え や、煮物に。。。美味だ。
西日本では、フジマメのことを「インゲンマメ」と呼ぶ地域がある由。だが別種。
花色は、白色とピンク色がある。どちらも清々しい雰囲気だ。
*         *         *
昨今、家庭菜園が人気だとか?? 更には市民菜園とかが、結構流行っている。
散歩する道すがらにも数か所、其れらしき場所を見掛ける。
そんな場に、可愛く咲いていたインゲンの花。食にも饗する。感謝!!   
「令和参年(皇紀2681年)8月27日、記」








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