《眼福(190)“暑さニモマケズ、不思議な花!?!”❖21-226❖》

《眼福(190)“暑さニモマケ...
ヤブツルアズキ(薮蔓小豆) マ... ヤブツルアズキ(薮蔓小豆) マメ科(Fabaceae)
学名:Vigna angularis (Willd.) Ohwi et Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et Ohashi.
Phaseolus nipponensis Ohwi(basionym)


借り物画像、矢印・・文字だけで... 借り物画像、矢印・・文字だけでは要領を得ないが、画像だと良く分る。
こちらも借り物画像。一目瞭然。 こちらも借り物画像。一目瞭然。
《”薮蔓小豆”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
ヤブツルアズキ(薮蔓小豆) マメ科(Fabaceae)
学名:Vigna angularis (Willd.) Ohwi et Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et Ohashi.
Phaseolus nipponensis Ohwi(basionym)
ヤブツルアズキは、草地に生える蔓植物。蔓が長く草等に巻きつく様は、強生命力を感づる。
茎や葉に黄褐色の毛がある。葉は3小葉からなり、小葉は、狭卵形~卵形で浅く3裂する。
花は黄色で2個が合着して筒状の竜骨弁はクルリとねじれ、左側の翼弁がかぶさっている。
右側の翼弁は竜骨弁を抱くようにつきでる。
蝶形花冠はマメ科特有の花冠で左右相称が普通。
上位の旗弁1個、中位の翼弁2個、下位の竜骨弁(舟弁) 2個からなる。
竜骨弁は合着して雄蕊雌蕊を包むのが普通だが、
ヤブツルアズキは非相称で花が左に偏って渦を巻いているのがユニークで面白い。
(竜骨弁とは、蝶形花(ちょうけいか)で、翼弁の下位につく左右一対の花弁。舟弁。)
*アズキ Vigna angularis はヤブツルアズキを品種改良したものといわれている。*
ヤブツルアズキ、花構造は不思議なほどに面白い!!
マメ科で見られる、上側にある大きくてよく目立つ1枚の花弁は「旗弁」といい、
昆虫に花の存在を知らせる旗印の役割をしている。
旗弁の根元には昆虫に蜜のありかを教える模様(ガイドマークまたは蜜標)がついている。
花の下側には重なり合った4枚の花弁があり、一番内側の2枚を「舟弁または竜骨弁」といい、
雄ずいと雌ずいを左右から包み込んで保護している。
舟弁の左右には翼のように張り出している「翼弁」が2枚あり、昆虫の足場となるようだ。
このようなマメ科に見られる花を「蝶形花冠」と呼んでいる。
雄ずいと雌ずいが舟弁に包み込まれているために、
昆虫が花に来てもうまく受粉されるのだろうかと思ってしまうが、うまくできている。
花を訪れた昆虫等は、旗弁のガイドマークを目印にして旗弁の根元に頭をもぐり込ませる。
そのときに脚に力が入って翼弁と舟弁を押し下げる。
そうすると舟弁の中にある雌ずいと雄ずいの先端が花弁の外側に出てきて、
昆虫に触れる仕組みになっている。昆虫が飛び去ると翼弁と舟弁は元の位置に戻る。
また、雌蕊と雄蕊にも、この仕組みに対応した工夫がみられる。
マメ科の多くは1本の雌ずいが、花糸同士くっついた雄ずいに囲まれているために、
まとまって一緒に花弁の外に出す。マメ科の多くは10本の雄ずいがある。
また、蜜は雌ずいの付け根にあり、10本の雄ずいがすべてくっつくと、
昆虫は蜜が吸えない。だが10本の雄ずいのうち1本だけが離れている(両体雄ずい)。
この離れた1本の隙間で昆虫は口を差し込みやすくなり蜜が吸える仕組みになっている。
「令和参年(皇紀2681年)8月13日、記」



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《眼福(189)“暑さニモマケズ、公園の花!?!”❖21-225❖》

《眼福(189)“暑さニモマケ...
《眼福(189)“暑さニモマケ...
謎の壺!?! 謎の壺!?!
ソクズ(蒴藋・曽久豆)    ... ソクズ(蒴藋・曽久豆)     ガマズミ科(Viburnaceae)
学名:Sambucus chinensis Lindl.
Sambucus javanica Blume subsp. chinensis (Lindl.) Fukuoka
synonym Sambucus javanica Blume
別名: クサニワトコ (草接骨木)



《”蒴藋”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
ソクズ(蒴藋・曽久豆) ;
草地などに生え、背丈が1.5m近くにまでなることがある大型な多年草。
人の生活圏と森林との境目にある草地などで見かける。
茎高1〜1.5m。葉は大型の奇数羽状複葉で対生する。
小葉は5〜7個で長さ5〜17cmの広披針形または狭卵形、細鋸歯縁、先が尖る。。
茎の先に直径3~4㎜の白花を多数つける。花冠は深く5裂、皿のように開出する。
花には蜜はないが、オレンジ色(赤みを帯びた濃い黄色)の謎の壺が混じるのが特徴。
これは蜜を溜めておく腺体らしく、アリ(蟻)が登って頭を突っ込むのを見掛ける。
5個の太い雄蕊を突き出す。花姿は、ヒヨドリバナ(鵯花)やオトコエシ(男郎花)を思わせる。
葉や実がニワトコに似ていることからクサニワトコ(草接骨木)とも呼ばれている。
「令和参年(皇紀2681年)8月12日、記」






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《眼福(188)“暑さニモマケズ、庭の花!?!”❖21-224❖》

《眼福(188)“暑さニモマケ...
《眼福(188)“暑さニモマケ...
オオセンナリ(大千成)    ... オオセンナリ(大千成)    ナス科(Solanaceae)
学名:Nicandra physaloides (L.) Gaertn.
別名: センナリホオズキ




《”大千成”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
オオセンナリ(大千成);
ホオズキ同様に実を包む殻が乾燥すると、網のような脈を通し透けて見える実。
その実は、赤色ではない。江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されて来た。
茎は直立し分枝する。茎高は、30~150㎝位で無毛。
葉の大きさは色々、卵形~長楕円形、縁が不規則に切れ込む。
葉柄は長さ1.5~6㎝。葉身は単葉、花は花柄の先に葉と対生して単生する。
花冠は直径3㎝前後の鐘形、先が浅く5裂して平開し、裂片が淡青色~青色。
筒部が白色、筒部の奥に濃青色の班紋がある。萼は下部が突き出て尖る。
雄蕊は突き出ず花冠筒部につく。花糸は細い。葯は楕円形、縦に裂開する。
子房は3~5室、胚珠は多数。花柱は糸状。柱頭はほぼ頭状、3~5裂する。
園芸的改良種は、世界中で多数、栽培されている。
代表的品種は、'Alba' , 'Black Pod' , 'Blacky' , 'Splash of Cream' , 'Violacea'等。
オオセンナリは、有毒植物だが切り花・ドライフラワーにも用いられている。
又、かつてはハエ(蝿)が嫌いな匂いを出す事でゴミ箱やトイレの近くに植えられていた。
オオセンナリの園芸品種にクロホオズキ(黒鬼灯・黒酸漿)があり、多く販売されている。
「令和参年(皇紀2681年)8月11日、記」

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《眼福(187)“暑さニモマケズ、白い花!?!”❖21-223❖》

《眼福(187)“暑さニモマケ...
《眼福(187)“暑さニモマケ...
コボタンヅル(小牡丹蔓)  キ... コボタンヅル(小牡丹蔓)  キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis apiifolia DC. var. biternata Makino
Clematis apiifolia DC. var. biternata Makino
Clematis brevicaudata DC.
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IA類」



《”小牡丹蔓”泉の森❖’21/08/09❖》
コボタンヅル(小牡丹蔓);
ボタンヅルより小型という名前なんだろうが、花や葉の大きさはほとんど変わらない。
葉が2回3出複葉。ボタンヅルは、葉が1回3出複葉という微妙な違い。共に在来種。
葉の形は、広卵形で先は鋭り、大型の粗い鋸歯がある。
茎は強いが皮は縦に裂け易く枝は、暗紫色を帯びる。葉は対生、長柄があり2回3出複葉。
小葉は長さ2~4㎝、長楕円状披針形、先は鋭形、粗い鋸歯があり、両面に短毛がある。
葉腋に短い円錐状の集散花序を出す。花は多数つき、白色、直径1.5~2㎝。
花弁は無く4枚の萼片が十字形に開く。雄蕊は多数で萼片より短い。葯は長さ2~3㎜。
蔓性の落葉藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ボタンヅルの変種。
神奈川県内では丹沢や箱根では多く見かける普通種なのだが。。。!
仙人草の勢力が強い湘南・鎌倉・三浦半島では大磯丘陵や三浦半島北部で見かける程度。
名前が紛らわしいコバノボタンヅル(小葉の牡丹蔓)という別の近似種もある。
「令和参年(皇紀2681年)8月10日、記」






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《眼福(186)“怪我の巧妙??で見れた花!?!”❖21-222❖》

カントウカンアオイ(関東寒葵)... カントウカンアオイ(関東寒葵) ウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)
学名:Asarum nipponicum F.Maek. var. nipponicum
Heterotropa kooyana (Makino) F. Maek. var.nipponica (F.Maek.) F.Maek.
別名: カンアオイ
随分と昔、藤沢市・新林公園(未... 随分と昔、藤沢市・新林公園(未だ公園として整備される前)で冬に観た葉っぱ。
何故か花の写真が見つからない。可愛い葉っぱで、撮したのかもしれない。
《”寒葵”泉の森❖’21/08/09❖》
カントウカンアオイ(関東寒葵);
徳川の家紋で有名なフタバアオイの仲間で寒い時期に青々と茂ることから寒葵名がある。
日本には50種余りのカンアオイがある由。だが多くが絶滅の危機に瀕しているらしい。
身近で見れるカントウカンアオイという種は冬咲きで、葉に隠れ地面すれすれに花を見せる。
ましてや昨今の開花は、早まり夏頃に花を開花させる。周りの草花に隠れ見えずらい。
所が、春に公園管理者が下草刈り、樹木の間引き等で林床がはっきり見えてきた。
以前は見れなかった花を見ることができる様になった。寒葵も同じである。
葉は互生し、卵形~卵状楕円形、基部は心形。形や大きさは変化が多いらしい。
葉柄は長く、紫色を帯びる。萼筒は直径約10㎜、長さ10~12㎜の円筒形。
開花すると、花に見えるのは花弁でなく3枚のガク片。直径2㎝、長さ1㎝程で暗紫色。
花は直径2~3㎝。萼裂片は長さ7~15㎜、やや波打ち先は尖った三角形。
萼裂片基部の萼筒の口部(口輪)は白っぽく縁どられ、網目隆起線は縦10本、横4~6本。
雌蕊より短い雄蕊12個、雌蕊6個、花柱の上部は2裂して尖り基部に柱頭がある。
関東葵名は、三浦半島~静岡県の関東地方に自生していることによる。
仲間には多摩丘陵などに生育す タマノカンアオイ 、伊豆半島の シモダカンアオイ 、
新潟県の コシノカンアオイ などの固有種がある。
カンアオイ仲間の花は、観葉植物として栽培されており単に寒葵と云うと関東葵を指す。
カンアオイ類は分布域が狭く地方ごとに非常に多くの種類があり、分類も混乱している。
例を示すとスズカカンアオイは東海、近畿、北陸西部地方に分布、
網目の隆起線は縦約10本、横2~4本。萼裂片は萼筒よりかなり長く、長三角形。
イワタカンアオイは静岡県西部と愛知県東部に分布し、網目の隆起線は縦約30本,、横約10本。
ヒメカンアオイは本州、四国に分布し、網目の隆起線は縦18~21本、横4~6本。
乱葉葵は、関東南西部~山梨県、静岡県 に分布、葉身に光沢があり基部が著しく張り出す。
萼筒内部の縦の隆起線は9~12本、横約5本。柱頭が小さく、点状。
越の寒葵は、山形県~福井県に分布、葉が厚く黒色を帯びて光沢があり花の直径が3~4㎝。
厚身寒葵は、近畿地方・紀伊半島に分布し、葉が多肉質で厚く、葉脈が窪む。
南海葵は、兵庫・和歌山・徳島・高知各県に分布、萼筒上端内側が括れ蕾萼の基部が凹む。
都葵は、近畿以西~島根県・四国西部に分布、萼筒口部が狭まり萼筒が巾着形。
山陽葵は中国西部・四国南西部・九州北部に分布、萼筒は巾着形で外面に6個縦膨らみがある。
*         *         *
久し振りに地元の里山林床で拝めた。偶然の出会い、背の高い野草が周りに無かったので。
絶滅危惧種の植物が、力強く生きている姿に出会うとホッツとする。
「令和参年(皇紀2681年)8月9日、記」



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《眼福(185)“小川に咲く夏の花!?!”❖21-221❖》

《眼福(185)“小川に咲く夏...
《眼福(185)“小川に咲く夏...
《眼福(185)“小川に咲く夏...
《眼福(185)“小川に咲く夏...
《眼福(185)“小川に咲く夏...
《眼福(185)“小川に咲く夏...
《眼福(185)“小川に咲く夏...
コウホネ(河骨)     スイ... コウホネ(河骨)     スイレン科(Nymphaeaceae)
学名:Nuphar japonicum DC.
《神奈川県での稀少植物”河骨”神奈川県海老名市内❖’21/07/24❖》
コウホネ(河骨);
池や湿地の中に咲く植物。何処ででも見れる花ではない。又、不可思議な花名だ。
根茎が白く、骨のように見えることに由来するとか!?!中々、複雑な構造をしている。
葉には薄くて半透明な水中葉と、厚みのある水上葉がある。
冬期は水中に没している水中葉だけが残る。
いずれもスイレンの葉を細長くした ような長卵形で、長い葉柄がある。
水中葉は膜質で細長く、水上葉は光沢があり長さ20㎝位の長卵形、水面から出る(抽水形)。
花は直径約5㎝の椀形。花弁状に見えるのが萼片で5枚。花弁はヘラ状で小さく多数。
雄蕊多数、花糸の幅が広い。雌蕊の先は広がり柱頭盤を形成し、柱頭は放射状に並ぶ。
花茎の先端に黄金色の花を一輪咲かせる風情は瀟洒。花に比べ葉は大きい。
根茎に含むアルカロイドのヌハリジンが、止血剤とされセンコツ(川骨)という漢方薬)である。
神奈川県では、絶滅危惧IA類に指定されている程、保全対策が必要である。
*         *         *
色々と危惧された、2020東京オリンピックが1年遅れだが、無事・成功裡に終えた。
参加各国選手団から感謝の言葉を聞く。心底よかった、と関係者の尽力を讃えたい。
前、東京オリンピック、開・閉会式を観た感慨からしても、今回の大会、成功だったと思う。
前、東京オリンピックで出会った米国人親子、我が父の友達だった。
以来、今日までお付き合いさせて頂いている。なんとも不思議なご縁だ。
今回は、来日できなかったのが残念なことだったのだが。。。!
前、東京オリンピックの年は、都市開発、古都保存、自然保護、これ等が社会問題に!!
オリンピックもさることながら、古都鎌倉で古都保存か否かの大問題が勃発していた。
昨今では、ユネスコの歴史遺産登録を市民は要望しているが、、、??
経済優先の行政(鎌倉市)では、歴史遺産感覚に乖離する。
前東京オリンピック時の歴史的環境保全哲理を思い出すべきだ。
オリンピックでの外国人観光が反対署名や、カンパをしてくれていたのを見ている。
今の鎌倉市民の大多数は、自然環境・歴史的環境に対する感覚に欠缺、憂慮する。
「令和参年(皇紀2681年)8月8日、記」






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《眼福(184)“野に咲く夏の花(2)!?!”❖21-220❖》

《眼福(184)“野に咲く夏の...
《眼福(184)“野に咲く夏の...
ウツボグサ(靫草)      ... ウツボグサ(靫草)      シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Prunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai) H.Hara var. asiatica
別名: カコソウ(夏枯草)





《路頭の小花”靫草”筑波山麓❖’21/08/05❖》
ウツボグサ(靫草);
名前は花の形が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることによる。
別名のカコソウ(夏枯草)は、に花穂が急に褐色に変わり、枯れたようになるため。
同属に ケブカツルカコソウ がある。靫草は、変色後の花穂が漢方の利尿薬。
日陰に咲くウツボグサは、背丈が低く小さな花。仲間には高山種の ミヤマウツボグサ 、
タテヤマウツボグサ 、白花種の シロバナウツボグサがある。
日当たりのいい草地に生え、茎は四角で茎高は凡そ10~30cmになる。
花が終わる頃から短い走出枝を出す。葉は、対生し柄があり、長楕円状披針形。
縁には低い鋸歯が少しあり、苞はゆがんだ心形で縁に毛がある。花に特徴がある。
花穂の長さは5㎝位。苞は、卵形。花は、唇形花。筒部は長さ約10㎜。
上唇は大きく、長さ約9㎜、幅約6㎜の惰円形で角ばる。
下唇は長さ約8㎜、幅約9㎜, 3裂し、中央裂片の先に歯がある。
花の色は紫色だが、色の濃さには個体差がかなりある。
萼には長毛があり長さ約1㎝の2唇形、筒部は長さ約4㎜。萼の上唇は浅い3歯がある。
下唇は深い2歯があり、萼の上唇は縁が折れ下唇を包む。果期にも萼は、残る。
高山のタテヤマウツボグサは日本固有種。やや大型で花穂の長さが短く葉の基部が茎を抱く。
*         *         *
楽しみにしていたオリンピックが、災いをも巻き込み不測の状態であった。
しかしながら、競技が始まってみると、そこにはオリンピックがあった。。。!
青春・真っ盛りだった頃の僕、前東京オリンピック頃が彷彿と沸き起こってくる。
植物を自分なりに見つめ始めたころでもある。原点は、後立山登山だった。
白馬大雪渓と高山植物、ミヤマオダマキ・ハクサンフロウ、衝撃的で瀟洒だった。
半世紀も楽しませてくれてる植物たち。感慨深い!!
「令和参年(皇紀2681年)8月7日、記」





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《眼福(183)“野に咲く夏の花!?!”❖21-219❖》

《眼福(183)“野に咲く夏の...
《眼福(183)“野に咲く夏の...
フジカンゾウ(藤甘草) マメ科... フジカンゾウ(藤甘草) マメ科(Fabaceae)
学名:Desmodium oldhamii Oliv.
Hylodesmum oldhamii (Oliv.) H.Ohashi et R.R.Mill





《森の小花”藤甘草”筑波山麓❖’21/08/05❖》
フジカンゾウ(藤甘草);
和名は、葉が漢方に云うカンゾウ(甘草) 、花が フジ に似ることからに由。
遠目には ヌスビトハギやアレチヌスビトハギと酷似だが、茎高は1mを超え葉も大きい。
葉は互生し奇数羽状複葉。小葉は5~7枚、長楕円形で先が尖り基部は楔形。
葉脈は葉の縁まで届く。葉柄は長さ4~6㎝。茎頂と上部の葉腋に総状花序を出し、
蝶形花を多数つける。長い花序は40㎝程度までになる。
花は淡紅紫色(ピンク)、花冠は長さ7~8㎜。花柄は長さ4~6㎜。
ヌスビトハギは葉が3出複葉、花が小さい。
マルバヌスビトハギは小葉が丸く、小葉の幅が中央より先で最も広い。
ヤブハギは葉が茎の1箇所に集中する。オオバヌスビトハギは葉脈が縁まで届かない。
帰化種のアレチヌスビトハギは葉の幅が狭く、葉脈が縁まで届かない。又、花が大きい。
*         *         *
訪問先での旨い・美味な和食を頂く前に散歩、筑波山麓へ。。。!
四季折々に訪れる山道だが、年々、開花が早まっていると感じる植物たち。
これは気候変動が故か??見たかった花々が見られない。
福王草も早すぎたのか見つけられなかった。最も以前見た場所周辺のみだが。
それにしても自生の花の中に自然交配したのでは??と思う花が増えたって感じる。
「令和参年(皇紀2681年)8月6日、記」



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《眼福(182)“野に咲く地味な花!?!”❖21-218❖》

フクオウソウ(福王草)    ... フクオウソウ(福王草)    キク科(Asteraceae)
学名:Nabalus acerifolius Maxim.
synonym Prenanthes acerifolia (Maxim.) Matsum.
昔、筑波山麓で楚々と咲く姿を観... 昔、筑波山麓で楚々と咲く姿を観たことがあった。だが先日、同じ所を探したが見つからなかった。
この時期だ。8月下旬には見れるのかもしれない。




《野草の趣”自生種”❖1997/08/❖》
フクオウソウ(福王草);
花びらの倍はあろうかという長く伸びた雄蕊が特徴的か!!
花名は、三重県の福王山で発見されたことによる由(日本固有種)。
山地の薄暗い林内に生育している。茎高は、30~100㎝位。
茎や萼など全体に腺毛があり、葉は、互生し翼がある長い柄につく。
葉は、長さ幅とも6~10㎝位、掌状に3~7裂し、基部は心形。
細長い花序の花柄の先にまばらに頭花を下向きにつける。
頭花は長さ約2㎝、幅1~1.5㎝、9~13個の舌状花が集まる。
舌状花は紫白色、灰色の縦線模様がある。総苞は長さ約1cmの細い筒形。
*         *         *
異国人の友を連れ旧交を温めるべく、つくばの友を訪ねた。
昔、スイス・ベルニナ山(Piz Bernina)麓で出会った面々が一同に会した。
同窓会って感じ。彼等曰く、日本は戦後70年、諸外国に向け丁寧に発信していない、と。
福島原発事故の風評(放射能汚染)を消す努力にして然り。日本政府の怠慢。
アピールのしかたが、下手すぎる。と心配してくれていた・・憂慮していた。
環境汚染拡大はしていない事を、大声を挙げて発信すべき、現地を巡っての感想。
更には、広島・長崎への原爆投下の検証を真摯に発信すべし、、、ありがたい見解。
”核実験(Test-ban)”に対する見解、等々原子力研究者からも話が聞けた。
みな現役を退いた方々だが遊び仲間、雑談とはいえ、本音が聞けた。!?!
オリンピック観戦が目的だったが、日本文化を垣間見る旅に。慎重に出掛けている。
この2ヶ月余りの中で、広島・長崎にも訪れてくれた。資料館等を丁寧に見て回った由。
集まった仲間が、口を揃えて言っていたのが印象的だった。
「令和参年(皇紀2681年)8月5日、記」





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《眼福(181)“野放図な庭の朝に!?!”❖21-217❖》

タイワンホトトギス(台湾杜鵑草... タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) ユリ科(Liliaceae)
学名:Tricyrtis formosana Baker
茎に絡まる蔦が、これまた、美し... 茎に絡まる蔦が、これまた、美しい。
《野草の趣”杜鵑草”❖’21/08/04❖》
タイワンホトトギス(台湾杜鵑草);
茎先で枝分かれ、そこにやや小形の花が上向きにつく。
花弁は6枚で斜めに開き、花弁の色は淡い紅色で赤紫色の斑点が入る。
花冠のつけ根の部分には黄色い斑紋がある。
外花弁のつけ根の部分に球状のふくらみが2つずつある。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、つけ根は茎を抱く。
日本では、西表島だけに僅かに自生(var. formosana)している貴重な固有種。
台湾には他にvar. grandfloraとvar. glandosaの2変種がある。
茎は普通、屈曲し、無毛かわずかに毛がある。
葉は互生し、倒被針形又は狭い楕円状披針形~倒卵形。
葉表は無毛に近く葉裏は有毛、特に脈に沿って多い。
葉の基部は茎を抱き縁に毛があり先は尖る。
茎頂又は葉腋の集散花序にまばらに花をつける。
花はトランペット形、花弁は斜め上向きに開き青紫白色。
*         *         *
久し振りに、徹夜で語らいの場を持った(しっかり感染防止策を講じて)。
友と楽しくも楽しい、本音でぶつけあう語らい。。。!
帰宅後、朝の水撒きをしてると、庭の片隅に今年も杜鵑草が顔を見せていた。
目の前に魅せる杜鵑草、純粋な種とはどことなく違うような気がする。
市井の園芸店にならぶ種は、台湾杜鵑草と杜鵑草の交雑種が多いと聞く。
それに該当するのでは・・・と目の前の花を見て感じてしまう。
自生種の移植にこだわっていた両親が園芸種をも愛でていたのか!!
花自体には、強さがあり、同時に美しさもある。。。!
「令和参年(皇紀2681年)8月4日、記」

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