ヒイラギ(柊);
クリスマスに用いる赤い実は、モチノキ科のヒイラギモチ、アメリカヒイラギ 、セイヨウヒイラギの実。
上記画像の花は、モクセイ科に属する柊でキンモクセイやヒイラギモクセイの仲間。
画像で分る様に柊の実は、黒っぽい濃紺色で雌雄異株で実は雌株にしかつかない。
普段余り目にしない。この柊は、樹齢を重ね老木になると、葉のトゲがなくなり丸くなる。
だが実際には、老木でなくても春先に出る新葉は、棘のないものが多々みられる。
幹は淡灰色、樹皮には縦方向の割れ目が菱形状に入り大きめの丸い皮目が点在する。
葉は対生、楕円形で厚く硬い葉身。表面は暗緑色で光沢あり葉裏は淡緑色で緑色細点がある。
若木の葉には、棘状の粗い歯牙が~5対あるが老木になると、全縁となる。
図鑑などには、老木になると棘の無い、全縁の葉になる、と図鑑等にあるが、
それほど老木でなくても春先に出る新葉は棘のないものが多々見られる。
葉腋に白色の花を束生し、よい香りがある。花冠は直径約5㎜、4裂し裂片が反曲する。
花冠の筒部は長さ1~1.5㎜、裂片は長さ1~1.5㎜。雄蕊2個。核果は惰円形で紫黒色に熟す。
* * *
節分にイワシの頭をヒイラギの枝に挿して作る『柊鰯(ひいらぎいわし)』を戸口に飾る。
邪鬼除けの風習とは、古来、“臭いもの”や“尖ったもの”には魔除けの効果があるとされて来た。
鬼門除けに庭の表鬼門(北東)に「ヒイラギ」、裏鬼門(南西)に「ナンテン(南天)」植えた。
「令和参年(皇紀2681年)11月01日、記」