《 雅羅・/・〝水辺の花〟❖ ’24-178 ❖ 》

カラスビシャク(烏柄杓) サトイモ科(Araceae)
学名:Pinellia ternata (Thunb.) Makino ex Breitenbach 
別名:ハンゲ(半夏)

〚 〝泉の森(しらかしの池の西側池畔)??に見えた花〟2024/6/16  〛
カラスビシャク;6月草花Ⅳ.
カラスビシャク(烏柄杓)は、畑や野原に自生する多年草。
花の様に見えるものは苞で、仏炎苞と呼ばれ、テンナンショウ・ハンゲ属の特徴。
和名の由来は仏炎苞がひしゃくに似ていることから。
別名のハンゲは漢方薬名でハンゲショウのハンゲと同じ意味。
球茎(corm)は直径1~2㎝の球形で珠芽などでも繁殖する。
草丈は、30~40 cm、葉柄長15~20 cm。地下の塊茎は、直径1~2 cmの球形。
葉は2~5個、根生し、葉柄は長さ15~20㎝、基部は鞘となる。
葉柄の基部、中間、葉身の基部の鞘の中に珠芽(むかご bulbil)をつける。
この珠芽と子球(果実)の両方で増える。
葉身は、3出複葉(単葉で掌状に3深裂)、又は5小葉の鳥足状。
小葉は葉裏が帯緑色、葉表が緑色、長楕円形で基部は楔形、先は尖鋭形。
前方の小葉は長さ3~10㎝、幅1~3㎝。
側小葉は長さ4~7.5㎝、幅1.8~2.3㎝、側脈が7~9本。
花序は葉柄より長く、花序柄を含めた長さ25~35㎝。
花序柄は長さ15~25㎝。仏炎苞は帯緑色~白緑色、長さ6~7㎝。
筒部は狭円筒形、長さ1.5~2㎝。
肉穂(にくすい)花序は長さ9~10㎝、雌性部は長さ約2㎝、仏炎苞に沿着する。
雌花は密につき、雌蕊は長さ2.1~2.2㎜。子房は卵形、長さ約1.8㎜、幅1~1.1㎜。
花柱は明瞭で細い。柱頭はごく小さく、直径約0.2㎜、幅が花柱より広くない。
雌性部と雄性部の無性部は長さ約3㎜。雄性部は長さ5~7㎜。
葯室は長さ約1.2㎜、隙間から開く。
花序の付属体は直立しS字状で長さ6~7(8)㎝、仏炎苞の外まで高く突き出す。

カラスビシャクは別名「ヘソクリ」と呼ばれている。
その昔農作業の合間に雑草として取り除き、
乾燥したものを薬屋に売って小遣い稼ぎをしていた。
こうしたことから「ヘソクリ」と呼ばれるようになった。
古くから生薬として用いられてきている。
漢方薬に用いられ、日本薬局方に収載されている。
半夏(ハンゲ)」は、田畑のあぜ道などに普通に自生する。

「令和陸年(皇紀2684年)6月26日、記」
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