《眼福235“身近な植物観察地(3)!?!”❖21-287》

シモバシラ(霜柱)         シソ科(Lamiaceae )
学名:Keiskea japonica Miq.
synonym Collinsonia japonica (Miq.) Harley
差し込む光の変化で、雰囲気が変わる。




《”泉の森・民家園の草”❖’21/10/08❖ 》
シモバシラ(霜柱)         シソ科(Lamiaceae )
学名:Keiskea japonica Miq.
synonym Collinsonia japonica (Miq.) Harley
シモバシラはシソ科で日本の固有種。山地の木陰等に自生している。
草丈は40~90㎝。葉は長い楕円形で、対生。縁に鋸歯がある。
秋、上部の葉の腋に総状花序を出し片側だけに白い唇形の小花を並べて付ける。
一般的には、寒冬に枯れた茎の周りに霜柱を作り見せる姿の方がしられている。
和名の由来は、霜がつき、霜柱のように見える事で花名が付いたらしいが!?!
学名は、シモバシラ属(Keiskea)とコリンソニア属(Collinsonia)が統合された事による。
茎は断面が四角形、下向きに曲がった毛があり、花序軸には毛が多く、腺点もある。
葉は長さ6~20㎝の長卵形~長楕円形、鋸歯縁。葉裏には腺点が密生する。
茎頂に花穂を伸ばし、花は片側に咲き、花は長さ約7㎜と小さな花である。
白色~淡紅色の唇形、上唇は2浅裂し、下唇は3浅裂し、下唇の内側に白毛がある。
雄蕊4個、長さは花冠の約2倍。葯は紫紅色。萼には白毛と黄色の腺点がある。
萼の内面に長い白毛があり、花冠との間に毛先が見え、萼は果時にも果実を包んで残る。
花冠の淡紅色の品種をウスベニシモバシラと呼んでいる。
令和参年(皇紀2681年)10月14日、記」
#植物

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《眼福234“身近な植物観察地(3)!?!”❖21-286》

シロノセンダングサ(白の栴檀草) キク科(Asteraceae)
学名:Bidens pilosa L. var. minor (Blume) Sherff
別名: タチアワユキセンダングサ(立泡雪栴檀草)コシロノセンダングサ(小白の栴壇草)


 
《”泉の森の野草色々(2)”❖’21/10/08❖ 》
シロノセンダングサ(白の栴檀草);
コセンダングサの変種で母種が舌状花を欠くのに対し、白色の舌状花を持つ。
 コセンダングサとシロノセンダングサの交雑種に花弁が小さいアイノコセンダングサ  がある。
更に、花弁の大きい ハイアワユキセンダングサというのもある。
荒れ地等に見られ、花はタチアワユキセンダングサに比べ舌状花が小さく長さ5~7㎜。
茎高は、1m前後。葉は下部では対生、上部は互生。中部の葉は、3全裂~羽状に全裂。
頂小葉の先端は細長く尖り、上部の枝先に黄色の頭花をつける。
頭花には舌状花はなく、両性の筒状花だけが集まる。花冠の先は5裂する。
総苞片はへら形で先はとがり、7〜8個が1列に並ぶ。
舌状花の大きいものをオオバナノセンダングサ(タチアワユキセンダングサ) という。
これ等を区別しない場合は、含めてシロノセンダングサ(シロバナノセンダングサ)。
コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種と考えられているアイノコセンダングサ。
3種を区別しないという説が、一般的のようだ。舌状花の容姿は色々と混在している。
英名のhairy beggarticks は 3種を含めた Bidens pilosa L. を指す。
令和参年(皇紀2681年)10月13日、記」



#植物

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《眼福233“身近な植物観察地(2)!?!”❖21-285》

パイナップルセージ  シソ科(Lamiaceae )
学名:Salvia elegans Vahl
別名: サルビア・エレガンス
 
《”泉・ふれあいの森=花壇植物”❖’21/10/08❖ 》
パイナップルセージ;
パイナップルセージはシソ科アキギリ属の栽培種サルビアの一種。メキシコ原産。
草丈は、100~150㎝。葉は、卵形で対生、葉先は尖り縁に鋸歯がある。
葉を傷つけるとパイナップルにも似た香りが漂ってくる。濃紅色の筒状花が印象的。
透きとおった上品な赤と趣ある花。だが、花姿は、花粉を運び易い形状ではない。
特定の昆虫・鳥だけに好好まれる形は、何故か??
空中に停止する飛行(ホバリング)が出来ないと蜜が吸えないのではないか!!!
茎は4稜形。葉は、対生で楕円形。鋸歯縁両面に軟短毛があり、薄緑色~黄緑色。
穂状花序は頂生。花は2唇形、明るい緋色(bright scarlet red)で普通、長さ2.5㎝以下。
花や葉は、食用とされる。小堅果は小さい楕円形、暗褐色、熟すと数日で咢から落ちる。
栽培品種;'Elk Sonoran Red' , 'Frieda Dixon' , 'Honey Melon' ,
Melon' (melon safe) . Rockin'R Golden Delicious , 'Scarlet Pineapple' , 'Tangerine' 等がある。
令和参年(皇紀2681年)10月12日、記」
#植物

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《眼福(232“身近な植物観察地(1)!?!”❖21-284》

チャ(茶) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia sinensis O.Kuntze
別名: オチャ(お茶)、チャノキ(茶の木)




《”泉の森の野草色々(1)”❖’21/10/08❖ 》
チャ(茶) ;
奈良時代に薬用として渡来。鎌倉時代から茶の栽培と喫茶の習慣が広がり始めた。
伊豆半島や九州の一部で野生化している報告も散見される由。
幹は株立ち状で栽培樹は高さ1m位に刈り込むが、自然木では5m位まで高くもなる。
樹皮は灰白色で平滑。本年枝は淡褐色で、斜上するように見え短毛がみれる。
葉は互生し、葉身は楕円形で縁には波状の細かい鋸歯があり表面は光沢する。
葉脈に沿って凹みがあり脈間は凸で側脈は縁まで届かないのが特徴。
花は直径2~3㎝の白花。花弁は5~7枚で、雄蕊は多数つき、基部で合着する。
ツバキに似た花でツバキより雄蕊の塊が大きく花弁が反り返るチャ。野生化もしている。
雌蕊は1個、花柱は上部で3裂する。白い花が下向きに咲く姿、中々に趣がある。
萼片は緑色で長さ3〜5mm、5〜6個あり、内側のものほど大きい。花柄は湾曲する。
アッサムチャ var. assamica はアッサムティー、プーアール茶 ともいわれる。
茶色の語源でもある。葉を煎じて作った染料で染めた色。
葉にはアルカロイド、ポリフェノール、アミノ酸等の成分が含まれ、健康飲料とされている。
中国の神農逸話に茶葉を食べていた。伝聞では紀元前2700年頃(神農時代)とされる。
日本では奈良、平安時代に、最澄、空海などがお茶の種子を持ち帰ったのが最初か。
鎌倉時代初期(1191年)に栄西が持ち帰ったころから一般に広まったとされる。
栄西が持ち帰った種子は、京都栂尾でも蒔かれており、宇治茶の基になった。
鎌倉時代の武士間で喫茶の文化が相当に広まったとされている。
15・6世紀になり、村田珠江や千利休等によって、お茶の礼式が作られ、今日の茶道となった。
緑茶は、カテキン、タンニン:(渋み)、カフェイン(苦み)、テアニン(うま味)、ビタミン等が含まれる。
令和参年(皇紀2681年)10月11日、記」




#植物

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《眼福(231“近隣の里山(10)!?!”❖21-283》

コウヤボウキ(高野箒) キク科(Asteraceae)
学名:Pertya scandens (Thunb.) Schultz-Bip.
synonym Pertya ovata Maximovicz
《”新治の森・・野草色々(6)”❖’21/09/25❖ 》
コウヤボウキ(高野箒);
高野山で枝を束ねて箒としたのが名前の由来の落葉小低木。
同種にナガバノコウヤボウキがあるが葉の付き方で区別できる。
また似た姿のカシワバハグマ、 オクモミジハグマ等の花は、草本。
コウヤボウキは、茎高60~100㎝。茎は細くてしなやかで、枝は短い毛が生える。
葉にも短毛が生え、1年目の枝に長さ2㎝前後、幅1㎝程の卵形の葉が互生する。
本年枝の先に直径1cmほどの頭花を1個ずつ付ける。
頭花は白い筒状花が10数個集まったもので、筒状花は長さ約1.5cm。
葉には小さな突起状の鋸歯が5対以上つき、3脈が見える。
2年目以後の茎には葉が数個ずつ束生する。縁には浅い鋸歯がまばらにある。
どちらも伏毛があり、3脈と細脈が目立つ。2年目以後の茎には花はつかない。
色々と複雑怪奇な生態である。更には、コウヤボウキ属には、多くの種類がある。
類似のナガバノコウヤボウキの花は、コウヤボウキよりやや早く咲き始めるのだが、
ナガバノコウヤボウキは1年目の枝には花がつかず、2年目の枝に花がつく。
下記に示すように微妙に異なる花々が沢山*存在する。
*クルマバハグマ(車葉白熊・・日本固有種、本州の近畿地方以北)。
*カシワバハグマ(柏葉白熊・・日本固有種、本州、四国、九州)。
*ツクシカシワバハグマ。
*タイワンタマボウキ。
*オヤリハグマ(御槍白熊・・日本固有種、東北地方~関東北部)。
*シマコウヤボウキ(日本固有種、屋久島)
これ等の他にハイブリッッド種も多々ある。
*カコマハグマ(カシワバハグマ×コウヤボウキ)
*センダイハグマ(カシワバハグマ×オヤリハグマ)
*イワキハグマ(クルマバハグマ×オヤリハグマ)
※      ※      ※      ※     ※
画像を見ながら来年も同じ場所で観察を続けないといけないと感じた。
野生・自生種なのか植栽されたものなのか、慎重且つ丁寧に観察したい。
令和参年(皇紀2681年)10月10日、記」
#ブログ #植物

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《眼福(230“近隣の里山(9)!?!”❖21-282》

アシタバ(明日葉)       セリ科 (Apiaceae)
学名:Angelica keiskei (Miq.) Koidz.
別名:ハチジョウソウ





イヌゴマ(犬胡麻)       シソ科 (Lamiaceae)
学名:Stachys japonica Miq. var. intermedia (Kudo) Ohwi
別名: チョロギダマシ



《”新治の森・・野草色々(5)”❖’21/09/25❖ 》
アシタバ(明日葉) ;
若葉は好んで食べられ、野菜としても栽培されている。
和名は葉を摘んでも明日には葉がまた出てくるほど強いことから。葉は2回3出複葉。
小葉は広卵形で、羽状に切れ込み、不揃いの粗い鋸歯がある。
葉柄の基部が袋状に膨らんで鞘状になり、茎の上部では葉身が退化して鞘だけになる。
大散形花序に淡黄緑~淡白緑色の小さな花を多数つける。
大散形花序の柄は10数本。総苞片はなく、広線形の小総苞片は数個つく。
小総苞片は縁が全縁又は繊維状、裏面は無毛。果実は長さ7~10mmの長楕円形。
茎や葉柄を切ると鮮やかな黄色の汁が出る。
切ってから1日経っても鮮やかな黄色は変化しない。この色素はカルコン類である。
よく似たハマウドは毒があるといわれる。アシタバを摘むときには注意したい。

イヌゴマ(犬胡麻);
茎は四稜形、稜上に下向きの刺毛が生える。葉は対生し、三角状披針形。
表面にシワがあり、縁に低い鋸歯がある。葉裏の脈上には短い刺毛がある。
茎の上部の葉には葉柄がないが、中部以下の葉に長さ1~2㎝の葉柄がある。
茎頂に数段の仮輪の花序をつける。花冠は淡紅色の唇形。
上唇は裂けず先が丸く、下唇は3裂して紅紫色の斑紋がある。
雄蕊4個と雌蕊1個は上唇に沿う。萼は緑色~赤褐色、先が5裂し、先端が刺状に尖る。
 令和参年(皇紀2681年)10月09日、記」
#植物

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《眼福(229“近隣の里山(8)!?!”❖21-281》

ウツボグサ(靫草)       シソ科(Lamiaceae)
学名:Prunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai) H.Hara
Prunella vulgaris L. var. lilacina Nakai
別名: カコソウ(夏枯草)





コスモス(コスモス)    キク科(Asteraceae)
学名:Cosmos bipinnatus Cav.
別名: オオハルシャギク(大春車菊)、アキザクラ(秋桜)
《”新治の森・・野草色々(3+1)”❖’21/09/25❖ 》
ウツボグサ(靫草) ;
名前は花の形が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることから。
別名のカコソウ(夏枯草)は夏に花穂が急に褐色に変わり、枯れたようになるため。
よく似た野草に ケブカツルカコソウ(絶滅危惧種)があるが、識別出来なかった。
ウツボグサは、茎高10〜30cm。葉は対生し、長さ2〜5cmの長楕円状披針形。
茎の先に長さ3〜8cmの花穂をつくり、紫色の唇形花を密につける。
毛の多いゆがんだ心形の苞の基部に花がつく。
花冠は上唇が平らなかぶと状で、下唇は3裂し、中央裂片のふちが細かく裂けている。
萼は上下2唇に分かれ、花のあと口を閉じ、そのなかで果実が成熟する。

コスモス(コスモス) ;
休耕地等で大規模に栽培したり、河原など乾いた場所に自生したり出が見られる。
茎は普通、直立し、全体に無毛。葉は対生し、2回羽状深裂し、裂片は糸状。
茎頂でよく分枝し、長柄の先に多数の頭花をつける。
頭花は直径5~8㎝、花色はピンク、白、紅紫など。
舌状花は8個程度が多く、舌状花の先は3裂する。筒状花は黄色、多数。
園芸品種が多く主な品種はセンセーション(Sensation)、イエローガーデン(Yellow Garden)、
シーシェル(Seashell)、ダブル・クリック(Double Click)、ソナタ(Sonata)等がある。
令和参年(皇紀2681年)10月08日、記」
#植物

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《眼福(228“近隣の里山(7)!?!”❖21-280》

キクイモ(菊芋)    キク科 (Asteraceae)
学名:Helianthus tuberosus L.
別名: ブタイモ(豚芋)、アメリカイモ(亜米利加芋)





イヌホオズキ(犬酸漿) ナス科(Solanaceae)
学名:Solanum nigrum L.
別名: バカナス
《”新治の森・・野草色々(3)”❖’21/09/25❖ 》
キクイモ(菊芋);
 キクイモモドキやオハンゴンソウにそっくり。空き地等に群生する北米原産の帰化植物。
根に芋が出来、キク芋と呼ばれる。戦時中に食材として栽培され日本中に広がった。
最近は高血糖を押さえる効能がある事で、再度、注目されているが、草地等で群生する。
茎高、1.5〜3m。葉は、ざらざら。下部葉は対生、上部は互生、卵状楕円形。
基部は葉柄に流れて狭い翼となる。上部の枝先に黄色の頭花を1個ずつつける。
頭花は直径6〜8cm、内側には筒状花が多数集り周りに10数個の鮮黄色舌状花が並ぶ。
総苞は、半球形で総苞片は普通3列に並び、上半部はそり返る。
果実はできにくい。塊茎は大きくサトイモのような形をしている。
イヌキクイモ(Helianthus strumosus)との区別は、難しい。イヌキクイモはキクイモの一形態??
似た花のキクイモモドキ属(Heliopsis)は葉が全て対生、果実が完熟するまで舌状花が残る。
ヒマワリ属は完熟する前に落下する、とあるが。。。!
温帯地域で広く根菜として栽培され品種は多く、凡そ200種類もあるといわれている。
仏料理や伊料理で使われ、topinambour(フランス語)、topinambur(イタリア語)と表現される。
幕末の頃のイギリス初代駐日総領事を務めたラザフォード・オールコック(1809~1897)が、
キャベツ、レタス、パセリ等とともに日本に導入されたとされている。
オールコックの著書『大君の都(The Capital of the Tycoon)』に詳しく記述されている。
食糧難の戦時中によく栽培され、野生化したらしい。現在では栽培的に生産量は少ない。
10数%のイヌリン(多糖類)を含み、アルコールの原料とすることもあるらしい。
イヌキクイモは、葉形や覆われる細かい毛に変化が多い。
地域的な形態が分類学上認めるに足る十分な研究がなされていない。
キクイモとの差は茎が無毛~ほぼ無毛で、塊茎を作らないことである。
日本ではキクイモは舌状花の先が3裂し、イヌキクイモは先が尖り分裂しないともいわれる。
現在では、イヌキクイモは種内変異であるとする見解もある。

イヌホオズキ(犬酸漿);
 犬の名は、 ホオズキ  に似ていても役にたたないという意味。ナス科の植物で別名バカナス。
仲間の アメリカイヌホオズキ に似てるが、アメリカイヌホオズキは紫色の花が多い。
小さな実は ホオズキの袋の中にある実に似ているが、熟すと赤くはならず黒になる。
有毒植物だが、漢方では精製したものを龍葵(りゅうき)と呼ぶ。
ガン細胞の抑制作用があり治療に持ちいられる。
日本全土の畑や道ばたでみられる。茎高30〜60cm。葉は互生し広卵形、縁には鋸歯がある。
茎の途中から枝を出し、直径6〜7mmの白い花を4〜8個やや総状につける。
萼は杯状で浅く5裂。花冠は深く5裂して反り返る。液果は、球形で黒色に熟し、光沢はない。
ナス科ナス属イヌホオズキの仲間はよく似ており区別が難しい。
令和参年(皇紀2681年)10月07日、記」




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《眼福(227)“近隣の里山(6)!?!”❖21-279》

ナンテンハギ(南天萩)   マメ科 (Fabaceae)
学名:Vicia unijuga A. Braun
別名: フタバハギ、アズキナ 、アズキッパ


ニラ(韮)   ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Allium tuberosum Rottler ex Sprengel.


《”新治の森・・野草色々(2)!?!”❖’21/09/25❖ 》
ナンテンハギ(南天萩);
葉がナンテンの葉に似ていることからナンテンハギ(南天萩)だが、ハギは、樹木類。
ナンテンハギは、木ではなく草類に属し、どちらかと云えばクサフジ などに近い。
別名のフタバハギは、葉が2枚ずつ付く事から。山菜として食す若葉の頃はアズキナと呼ぶ。
茎高30〜60cm。根茎は、木質で太い。茎は、直立し稜があり、初め少し軟毛がある。
葉は2枚の小葉からなり偶数羽状複葉、3個が普通のマメ科植物の中では特異である。
それ故、別名をフタバハギという(小葉が2枚)。
小葉は長さ4〜7cm、幅1.5〜4cmで、ふつう卵形だが、変異が多い。
葉腋から長さ3-10cmの総状花序を出し、紅紫色で長さ1.5cm位の蝶形花を片側に多数つける。
苞は、開花前に脱落。萼は斜形で5-6mm(5個の萼裂片)。雄蕊は2体。雌蕊は1個。
春の芽出しは、ゆでると小豆の匂いがすることから小豆菜とよばれ、山菜として利用される。
天ぷらや油炒めのほか、クセがないのでお浸しや汁の実にする。花序は天ぷらにする。
薬用には開花期の全草を日干しして煎服するとめまいや疲労回復に効果がある由。
小葉が線形~狭披針形のものをフジガエソウといい、本州に分布する。
フジガエソウに似て、苞が脱落しないものをクマガワナンテンハギ(熊本県球磨川沿い)と云う。
ミヤマタニワタシは栃木県~愛知県の山地に生え、5-10個の花をつける。
苞は長さ3-8mmの狭卵形~卵形で花後にも残る。小葉はナンテンハギと同じく2個。

ニラ(韮);
在来種か外来種か諸説ある。古くから栽培されていて、道端でも普通に見られる。
全草が強く臭い(ニラ臭)、根茎がある。葉は幅3~6㎜の扁平、先が鈍く尖る。
花は散形花序につき、白色。花序の基部に2片に裂ける膜質の苞がある。
花被片は6個、基部がごく短く合着し、先がとがった広披針形。雄蕊6個。子房は3室。
ノビルは花被片の中央に淡紫色の筋があり、葯も淡紫色。花序に珠芽(むかご)がつく。
令和参年(皇紀2681年)10月06日、記」
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《眼福(226)“近隣の里山(5)!?!”❖21-278》

ツリガネニンジン(釣り鐘人参)     キキョウ科 (Campanulaceae)
学名:Adenophora triphylla (Thub.) A.DC. var. japonica (Regel) H.Hara
Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. subsp. aperticampanulata Kitam.


《”新治の森・・野草色々(1)!?!”❖’21/09/25❖ 》
ツリガネニンジン(釣り鐘人参);
春の若芽は「ととき」と呼び山菜として食される。普通は秋に開花するが、春にも咲く。
茎は白毛が生え、0.4〜1mになるが、ほとんど分枝しない。切ると乳液が出る。
茎葉は、3~4枚が輪生、まれに対生または互生。葉の形は、卵状楕円形~披針形。
葉の縁に粗い鋸歯があり、短い柄がある。葉の幅は、変化が多く一定しない。
根生葉は長柄があり、ほぼ円形、基部は心形、普通、花期にはない。
茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。
鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ1.5〜2cm、で先は5裂してやや広がる。
花柱は花冠よりやや突き出し先が浅く3裂、萼裂片は線形で縁に1〜4個の小さな鋸歯がある。
花冠は変化が多い。やや膨らんだ鐘形が多いが、稀に膨らまないものもある。先は、5裂。
花柱は花冠から普通、長く突き出る。ただし、花柱が短いものもある。
萼裂片は線形、縁にまばらに小さな鋸歯がある。
白花品はシロバナツリガネニンジン form. albiflora という。
ハクサンシャジン var. hakusanensis は北海道、本州(中部地方以北)に分布する、高山型。
*      *      *      *      *
何処にでも見られ、而して見栄えもある比較的馴染みある花だが、微妙な変異を見せる花でもある。
時節に適した???って思う花。政治の世界でも地味だが良き方向に向かうのでは!!
僕は、初の女性総理に期待したが、次期政権に期待したいと密かに願っている爺である。
令和参年(皇紀2681年)10月05日、記」



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