3月
6日,
2023年
「リーダーシップ」というものを思う時(14)「指示を与えることだけでは、部下は前に進めない!」
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
今日は改めて
「話を聴くことの凄さ」
について触れたいと思います。
上司は自分の部署としての「結果を出すこと」「成果を上げること」がミッションです。その目的達成のために、色々な方法を駆使します。
もちろん、指示を出すこと・意思決定を下すこと、など管理職や職場のリーダーがされていることです。
しかし、立ち止まっている部下やメンバーを目の前にした時に、このように感じていませんでしょうか?
「何をぐずぐずしているんだ!考えている暇なんかない。やるべきことはもう決まっている。何をもたもたしているんだ?」
そして、この後はこう見える部下に対して、このように言っていませんでしょうか?
「おい、とにかく行動を起こせ!やるべきことは決まっているんだ。先日指示した通りの実行に移せ!」
上司からのこの指示がいつもいつも不適切だと思いません。人命に関わる緊急事態や顧客クレームへの対応など、一刻も早く行動を起こすべき案件であれば、とにかく動かないといけません。
しかし
何かが部下の行動を止めている時、部下が部下なりに何か想いを巡らしている時。
「どうした? 頭や心の中で何が起こっているのか?」
と訊いてみることも、時には必要なのではないかと感じます。
無理やり、強制的に部下を動かすことを上司は出来ます。上司からの指示が結局正しいことは多いかも知れません。
しかし、ここは一瞬立ち止まって
「何が起きているのか?」
と確認する。
「自分の指示や考え方は、適切だったのか?」
と振り返ることも時には大切なのではないでしょうか?
そして、部下が心に引っかかることに「耳を傾ける」ことで、部下が納得し、そして上司側にも何らかの気付きや内省が得られることで、お互いに得られるものが多い気がします。
皆さんの職場ではいかがでしょうか?
ではまた次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
3月
3日,
2023年
「リーダーシップ」というものを思う時(13)「部下と1on1ミーティングをする前に」
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
最近、多くの企業で導入が進む「1on1ミーティング」。
部下にオープンに色々な話をしてもらうことは、部下の成長や気付きを引き出すためには重要な場です。
しかし一方、部下の話に耳を傾ける前に、上司として大切なことがあるのではないか、と感じます。それは
上司として、働く楽しみや仕事をすることで叶えたい夢などを伝えること。
そもそも部下の課題意識や内発的動機は、何から醸成されるのでしょうか?
もちろん元々、部下が抱いている想いや期待から醸成されることはあるでしょう。
それに加えて、職場で長い時間を共に過ごす上司からの影響は、かなり大きのではないでしょうか?
その上司の仕事に対する考え方や取り組む姿勢。一つ一つの指示や意思決定。
そして、仕事を通じて何を成し遂げようとしているのか?
仕事は楽しいことばかりではない。残念ながら理不尽なことや、理屈では割り切れないことにも遭遇する。
それらを乗り越えるためには、仕事を通じて果たしたい夢や野望を持つことが大切だと感じます。
「健全な野望」
組織の上に立つ人には、ぜひ持って頂きたいもの。
そして、それを機会を見つけて、部下に語って欲しい。
部下との「1on1ミーティング」を実施するまえに一度、上司は自分の胸に手を当てて、
「仕事を通して成し遂げたいことは何か?」
と、自らに問いたいと思います。
ではまた次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
2月
26日,
2023年
出逢うべき書籍に出会った!松下幸之助さんの「社長観」
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
社長・経営者と関わる仕事がら
「社長とは、どうあるべきか」
について、いつも、ぼんやりと考えている、追い求めているような気がします。
しかし、その答えはそんな簡単に見つかる訳ではありません。
簡単に見つからない理由は自分なりには理解しています。
そして書籍の中に、何か定義づけられているわけでもありません。
しかし見つけました!
世の中に数多ある中でも、松下幸之助さんのこの本は、幸之助さんならでは視点、
「社長像」
があるように感じます。
スーパー著名な、でも一方、ひと昔前の社長のように思われますが、そんなこと全くありません!
50年程くらい前に、幸之助さんが講話した内容を抜粋しているものですが、
そのまま。現在に、社長を取り巻く今日の出来事に対応しています。
社長さん・経営者の方々、一度手に取って、目を通してみませんか?
また次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
2月
18日,
2023年
「Quiet Quitting」とは?
「働くあなたを元気にするプロコーチ」 砂村よしお、です。
新聞や雑誌で最近、目にする
「Quiet Quitting」
という表現。日本語には「静かな退職者」と訳されている。
米国で広がりつつある考え方であり、英語での定義付けは
「No longer going above and beyond at work, but simply completing necessary tasks」
つまり、実際には仕事を辞めるわけではなく、必要最低限の業務はこなすものの、仕事への 熱意が低く会社への帰属意識が薄い会社員を指す。
ご想像の通り、コロナ禍の影響は否めない気がする。
考えられる背景・理由としては、例えば
・在宅勤務の広がりで、会社との繋がりが薄くなった
・社内で誰かが自分のことを気にかけてくれると感じることが減った
・上司から大切に扱われず、成長の機会が少なったような気がする
・人生の優先順位を見直すようになった
・リモートワークのおかげで、柔軟な働き方が可能となった
労働時間が減ることは悪いことではない、いやむしろ歓迎すべきこと。
しかし、それが生きる気力や、やる気の減退が理由だとすると由々しき問題である。
人間はやはり一人では生きていけない。色々な軋轢や人間関係のストレスはあるものの、そういうものが全く無いのも味気ない。
従って、たとえリモートワークでも、一日30分くらいは、職場の同僚や上司・部下と「世間話」や「よもやま話」をする時間を取りたいものだ。
ではまた次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
2月
11日,
2023年
マキャベリ「君主論」を現代の「ありたいリーダー像」に生かす
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
たまたま手に取って読んでみた解説本、
マキャベリの「君主論」
今日はこの中から、現代の企業経営・経営者に当てはまる部分を、私の独断と偏見で選んで記していきます。
いささか過激な部分もありながら、
「迷える社長・経営者の背中を押す」
という効果もあるように思います。
1.領土を獲得したら、君主はその地に住まうべし
・新しい事業や買収した会社の経営は部下に丸投げするのではなく、リーダー自らコミットし、意思決定に関与すること
2.実力の無い君主は役立たず
・第一線で戦う気概を持つ
・現場での「戦闘力」を持ち続ける
3.無知な君主は尊敬されない
・知ったかぶりをせず、周囲から学ぶ姿勢が重要
・「謙虚」な姿勢、「勉強」熱心な態度を持ちつつ、リーダーとしての「威厳」は保つ
4.中途半端に情けをかけるな
・リーダーが情に流されると、改革が止まる
・冷徹な判断が、長い目で見ると結局は、情の厚い意思決定になる
5.新しい領土を獲得したら、古い体制は破壊せよ
・企業の構造改革は一気に進める
・リスクを取らなければ、ゲインもない
・痛みを伴う改革は一度でやり切る
6.平時の言動だけで相手を信用するな
・人間観察なくして有事に人の動きは読めない
・人間を理解する努力が優れたリーダーを作る
7.君主は全員に好かれようとするな
・制約の中で優先順位を決めるのがリーダーの務め
・好意よりも「畏敬の念」を得ることを心がけよ
・信念があれば嫌われることを恐れない
8.リーダーであること
・自分の中に明確な規範があるか?
・規範はチームで共有する
・一人一人の能力を見出し、最大限に引き出す
いかがでしたでしょうか?
また次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
2月
9日,
2023年
今後20年の「ライフ・スローガン」を考える(Day3)「何を残す?」
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
この「ライフ・スローガンを考える」というブログタイトルで、前回は
「何かを残す」
と書きました。そこで今日はその続き、
「何を残す?」
について考えます。
そもそも自分が、何かを残したいと思う理由・背景は何だろうか?
・自分の足跡を残したい
・そう言えば、そういう人がいたな!と覚えていて欲しい
・関わる人たちに影響力を持ちたい
つまり、後世に何かを残したい。それは有形でも、無形でも、心の中でも、どこでも。
そう考えると思い付くのは
・人を育てる
・これからの時代を担う人たちの、何らかの役に立ちたい
ひょっとしたら、昨年うちの息子に子供が生まれ、私自身に孫が出来たことがきっかけかも知れない。
今日はここまで。
また次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
2月
5日,
2023年
今後20年の「ライフ・スローガン」を考える(Day2)「何かを残す」
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
今回の前回の続きで、テーマは、
「今後20年の『ライフ・スローガン』を考える」です。
ライフ・スローガンとして前回は、
「健康であること」
そして
「人生を豊かにすることを手掛ける」
を挙げました。
一方、まだまだモヤモヤとしているのが
「残すこと」
前回今年90歳になる父のことに少し触れましたが、
「父が残したもの」って何だろう?
最初に思い付くものは、
我々、子供たち、だ。私は兄弟姉妹3人。つまり父には息子が二人、娘が一人。
他はどうだろうか?
父は昭和初期生まれだが、いわゆる「亭主関白」という感じではない。
むしろ母の方が声も大きく、自分の感情をストレートに表に出す、時には高圧的?なこともある。
それに対して父はどちらかと言うと、あまり自分の意見や想いを口にしない。長男の私からすると
もう少し「こうした方が良い」とか「こうしてはいけない」と、考え方や方向性を示す父であって欲しいと思ったことはある。
がしかしだ。
恐らく、それは我々子供たちの意向や考えを、尊重してくれていたのかも知れない。
そう言えば私の大学受験や就職活動の際に、私の意向や選択に口を挟むことは一切なかった。
「お、そうか」
と言うだけだった。
そんな父が残したものとは、今になって感じるのは
「受け止めること」
さて、そんな父の息子の私はどうだろうか?
何を残す、残したいのだろうか?
ではまた次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
2月
3日,
2023年
今後20年の「ライフ・スローガン」を考える(Day1)「人生を豊かにすることを手掛ける」
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
昨年60歳の還暦を迎えて、少しずつ考え方や想いが変わってきている。
考え方や想い?
独立して4年が経った。サラリーマンを卒業してこの4年間は「好きか・嫌いか」という観点でやること・やらないことを決めてきた。
これがフリーランスで独立・起業の特権だと考えてきたからだ。
この基本的な発想は変わらない。変えるつもりはない。がしかし、
「これって余りにも、自分勝手すぎないか?」
最近そう考えるようになった。理由は分からない。
また最近は
「何かを残す」ことが必要、または期待されているのではないか?
という想いに至っている部分もある。しかし、
「誰に」「何を」残すのか?
まだまだモヤモヤしている。
何歳まで生きるか、生きることができるか分からない。
因みに私の父は、今年の5月90歳になる。少しボケている部分はあるが基本的に元気だ。
「私自身は父の年齢まで『元気』に生活できるのだろうか?」
そう考えると、この先20年の「ライフ・スローガン」の一つは
「健康」
そしてもう一つ加えるとすると
「人生を豊かにすることを手掛ける」
こんな感じだ。
もう少し考える必要があると感じたが、今回はここまで。
次回以降また思い付いたら書き記したい。
ではまた次回!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
1月
21日,
2023年
「リスキリング」ってよく聞くけど???
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
最近、流行り(?)のバズワードである「リスキリング」。
この国の首相が、多額の予算を投じて日本国民を「リスキリング」していく、との表明があったのが記憶に新しい。
では「リスキリング」とは何か? そしてそれを具体的にどのように具体化するのか?
たまたま先日見かけた新聞記事に、リスキリングに関するこんな内容を見つけました。ポイントだけですが、ここで共有させて頂きます。
なんだか、どこかで聞いたことがあるようなアプローチではありませんか?(笑)
1.自分の市場価値を自ら高めることが必要
(1)スキルのアップデート(更新)
(2)キャリアを組織に委ねるのではなく、当事者意識を強く持って自分で責任を持つ
(3)「このままでいいのか?」とモヤモヤを感じたら、それがリスキリングの好機、キャリアの停滞状況にある
2.リスキリングのステップ
(1)今後はどんな社会になるのか予測する
(2)自分の強みや経験を最大限活かす働き方を考える
(3)これまで培ったスキルを把握、棚卸する
(4)3年後にどうありたいか?2週間に一度書き出して言語化する
3.リスキリング実践の「ヒント」
(1)組織の外に出て人的ネットワークを広げる
(2)能力開発の本質は趣味にある
(3)人は何歳になっても成長できる
ではまた次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
1月
19日,
2023年
重要なアイディアは「会話の余白」から生まれる!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお、です。
コロナ禍で、我々の生活は「大きく」変わったと言っても過言ではない気がします。
これは単なる偶然なのか、それとも何かの啓示なのか?
ダーウィンの名言に、下記のようなものがあることを、皆さんはご存知だと思います。
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」
変化に対応すること!
よく言われることではありますが、我々人間は「習慣」の動物。習慣を変えることは、そんなに簡単なことではありませんね。
一方、私の企業のお客様からよくお聞きする声に
「リモートワークが増えて、社内の意思疎通や上司部下のコミュニケーションが取りずらくなった」とか
「オンラインが進み、いわゆる『世間話』や『無駄話』がめっきり減った」
というものが多いです。
オンラインで仕事ができるようになったことで、大きなベネフィットが得られる反面、
「無駄」「余白」
といったものが失われてきており、長い目で見ると大きな課題になるとい危惧しています。
なぜなら、
職場や社内での「何気ない」やり取りや無駄話から、我々は様々な「気付き」を得ているからです。
小さなアイディアであったり、思い付きかも知れません。しかしそれが大きな発想、イノベーションに繋がることが無いとは言えない。
リモートワークで得られるベネフィットと同時に、このような「無駄」や「余白」を戦略的に創り出す仕組みや環境を整備する必要があると強く感じます。
皆さんなら、どんな仕組みや工夫を創出しますか?
ではまた次回に!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお